My Passport SSDは、PCなどにUSBケーブルを挿すだけで使い始められるが、ユーティリティーを使えばもっと便利になる。アプリのインストーラーはMy Passport内に格納されているので、わざわざネットに接続しなくていいのがありがたい。
インストーラーは、Mac/Windows向けがそれぞれ用意されている。Macの場合は「Install Discovery for Mac.dmg」を開いた後に「Install WD Discovery.app」をダブルクリックすればインストールが始まる。
インストールが終わったら、アプリの設定から「Resources and More」を開き、言語を日本語にしておこう。こうするだけで格段に使いやすくなる。
ユーティリティーやセキュリティアプリのインストールは、WD Discoveryのアプリタグ内で行える。必要に応じてインストールしておこう。
ストレージタグでは、直挿ししたMy Passportフォルダーにアクセスできる他、クラウドストレージ内に置いたデータを取り込める。対応しているのはDropbox、Google Drive、OneDriveの3種類だ。バックアップしたいクラウドストレージサービスにサインインすれば、My Passport内に対応フォルダーが作られ、そこに保存される。
クラウドストレージサービスを解約して引っ越したいとき、無料プラン枠を超えてしまったとき、サービスを集約したいときなどに便利ではないだろうか。
なお、クラウドストレージからのインポートは、都度サインインが必要だ。Webブラウザなどにログイン情報を記録させたり、Appleのキーチェーンアクセスを使っていたりして、普段、IDとパスワードを自動入力させている人にとっては、多少面倒に感じるかもしれない。
ちなみに、My PassportはUSB 3.2 Gen 2に対応しているため、Thunderbolt 3に対応しているMacBookシリーズには最適だろう。そして、筆者がメインで使っているPCもMacBook Proだ。実際のところ、読み出し/書き込み速度はどうだろうか。
速度計測アプリ「Blackmagic Disk Speed Test」を複数回計測したところ、平均で書き込みが毎秒839.8MB、読み出し速度が毎秒848.8MBとなっている。公称の最大速度には届かなかったが、一般的なポータブルHDDや、同じストレージ容量で2000円〜4000円ほど価格の低いポータブルSSDより速い結果となった。
これまではmacOS環境だったが、Windows搭載PCでも計測してみよう。計測ツールは、おなじみ「CrystalDiscMark 8.0.1」(ひよひよ 氏作)を使った。
まずは最新のThunderbolt 4(USB4)端子を備えたノートPC(CPU:Core i7-1185G7、メモリ:16GB、ストレージ:NVMe SSD 256GB)だが、こちらは順当にスペック通りの速度を発揮したのが分かる。
続いて、超小型PCのReevo(CPU:Celeron N4100、メモリ:8GB、ストレージ:eMMC 128GB)で実施したところ。USB 3.0対応のUSB Type-Cポートに接続した。
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