以上ざっと見てきたが、本製品に対する筆者の評価はかなり高い。4KながらUSB Type-Cケーブル1本で駆動できるのはもちろんだが、頑丈なボディーも大きな理由だ。実売価格は税込み5万5000円前後で、原稿執筆時のAmazon価格は同4万9818円だった。
現行のモバイルディスプレイによく見られるカバー兼用スタンドは、少し角度を変えようものなら、本体に吸着しているマグネットが外れてバタンと倒れてしまうことも多い。しかし本製品は一体型スタンドを採用することで、構造的にも頑丈で、角度調整の自由度も高い。重心が低いため、安定性が向上しているのも見逃せない。
一方、持ち歩き用のポーチやカバー類が付属しないため、自前で調達する必要があるのはマイナスだが、本製品は専用のACアダプターが付属するなど、持ち歩きよりも据え置きでの利用を重視したパッケージになっており、そういった意味では整合性が取れている。ポーチとACアダプターのどちらかがセットになるのなら、こちらの方が歓迎というユーザーも少なくないだろう。保証期間が3年と長いのもメリットだ。
なお、本製品には兄弟モデルにあたるフルHD対応のモデル「UP-M156THD」が存在する。こちらは4Kに対応しない代わりに、144Hzの高リフレッシュレートに対応しているので、ゲームなどで動きの滑らかさを重視する場合は、こちらも併せて検討するといいだろう。
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