では実際に接続してみよう。本製品は、左側面にUSB Type-Cポートが搭載されており、ここからノートPCと接続する。隣にはmicroUSBポートが用意されており、電力が不足する場合はここから給電を行う。ポートの位置が低めの製品が多い中、かなり高い位置にあるのは気にはなるが、配置自体は概ね一般的だ。
OSDメニューを操作するためのボタンは、ポートと同じく左側面に並んでいる。最近のモバイルディスプレイでは、ボタンの数を減らしたせいでメニューが操作しづらくなっている製品もあるが、本製品は5つの物理ボタンを備えており、操作性は良好だ。
この5つのボタンは全て同一形状、かつ等間隔に並んでいるので見分けがつきにくいが、ボディーの前面に具体的な機能がシルク印刷されているため、操作にあたって迷うことがない。デザインよりも使い勝手を重視しているのは高評価だ。
ボタンは、上から「電源」「MENU」、さらに「+」と「−」をはさみ、一番下に「EXIT」がある。本製品はスピーカーを内蔵していないので、音量と誤認しがちな「+」「−」ではなく「↑」「↓」の方がニュアンス的に正しいかもしれない。もっとも、あえて突っ込みを入れるとしてもその程度で、大きな違和感はない。
メニューは左列で選択すると右列にその詳細が表示されるという一般的な形式だ。ボタンが左側面にありながらOSDメニューが表示されるのが画面右端という、やたら離れたレイアウトなのは多少気になるが、操作性自体に特に問題はない。最近、この手の製品にはおなじみのブルーライトカット機能も用意されている。
やや特殊なのはショートカットの割り当てだ。多くの製品では「+」「−」ボタンには音量もしくは明るさのショートカットを割り当てているが、本製品は「+」ボタンがバックライトの明るさを段階的に切り替えるエコモード切り替え、「−」にはゲームモードやテキストモードなどの切り替えという、別々の機能が割り当てられている。
本製品はスピーカーを搭載しないので、音量調整がないのは当然としても、「+」「−」というボタンの意味合いからして、単純に明るさの調整でよかったように思う。取扱説明書を読まずに使うと、確実に戸惑うであろうポイントだ。
ところで最近のモバイルディスプレイでは、縦置き利用を想定した製品も多い。本製品も、ポートとボタンが全て左側面に集中しており、右側面には何もないので、右側面を下にして立てることで、縦置き利用は可能だ。
本製品の場合、上下のベゼルの太さが異なるのに加え、画面の上下にそれぞれ製品名とメーカー名のロゴが入っているので、縦置きにすると見栄えはあまりよくない。そもそもスタンドの仕様を見るに横置きを前提とした設計で、縦置き利用はあまり考えない方がよいだろう。
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