サブ画面は、Windows上からはデュアルディスプレイとして認識されており、一般的なデュアルディスプレイと同じように利用可能だ。独自の機能として、サブ画面には電卓など独自のアプリ、Windowsのウインドウを全域/半分/3分の1の横幅で配置できる。
この配置の使い勝手も向上しており、メイン画面からウインドウをドラッグしてサブ画面へ移動する際に、サブ画面のどの位置に配置するかを選べるようになった他、あらかじめ記憶させた配置でアプリを起動する「タスクグループ」機能も追加された。
独自のアプリとしては、テンキーショートカット集、手書きメモ、Spotifyアプリなどが登録されている。また、サブ画面全てをタッチパッドとして使える「タッチパッドモード」や、アドビのクリエイティブアプリのパラメーター調整などができる「コントロールパネル」といった機能も追加されている。これらを呼び出すランチャー「ScreenXpert」の位置も変更できるようになった。
新機能の中で特に良いと感じたのは、クリエイティブアプリのパラメーター調整を行えるコントロールパネルだ。Lightroom Classicでの現像作業でよく使う機能を割り当てて試してみたが、ASUS Penでちょいちょいとスライダを動かして調整できるのはなかなか快適だった。なお、試用当時、色温度の調整が上手くできない不具合があった。
ただ、少し物足りない部分もある。サブ画面へアプリ/ウインドウをきれいに配置する方法はいろいろあるのだが、ドラッグ/リリースして並べる際は思ったようにいかない場合がある。既に配置されているアプリに被って配置されたり、思ったサイズにならなかったりする場面があった。ある程度適当にリリースしてもきれいに並べてくれるようになるとなお良いと感じた。
CPUはCore i7-1165G7を搭載する。開発コード名「Tiger Lake(UP3)」ことモバイル向け第11世代Coreプロセッサの中でも採用例の多い主力モデルで、4コア8スレッド、最大4.7GHzで動作する。
Tiger Lakeは、周波数ブーストのリミッターや放熱設計でパフォーマンスが変わるが、本製品では統合ユーティリティーの「My ASUS」の動作モードの切り替えで変更できるようになっている。
周波数ブーストのリミッターは、標準の「バランスモード」では15Wに設定されており、「パフォーマンスモード」にすると28W(CPUのオペレーティングレンジの上限)へ引き上げ、高速に処理することができる。
このパフォーマンスモードが選べるのはACアダプター装着時に限られるが、パフォーマンスを上げたいときに、ユーザー側でパフォーマンスを変更できる機能が用意されているのはありがたい。
次にインタフェース回りをチェックしよう。
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