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» 2021年08月23日 12時00分 公開

E Inkの読書端末に電子ノートが合体! 楽天「Kobo Elipsa」の電子ノート機能の実用度をチェックした(1/4 ページ)

楽天の10.3型電子書籍リーダー「Kobo Elipsa」は、同シリーズの最上位モデルに当たる製品だ。電子ペーパー機能にフォーカスしてみていこう。

[山口真弘,ITmedia]

 楽天から発売されたE Ink電子ペーパー搭載の10.3型電子書籍端末「Kobo Elipsa」は、電子ノートとしての機能も備えていることが大きな特徴だ。スタイラスペンが標準で付属しており、手書きでの直感的な筆記が行える。

 10型クラスのE Ink電子ペーパー搭載ノートとしては、前回紹介した富士通の「QUADERNO(クアデルノ)」や「BOOX Note Air」、さらには「Supernote A5 X」などがあるが、それらと比べた場合、画面サイズがほぼ同じである本製品の電子ノート機能は、どの程度使い物になるか気になるところだ。

 今回は筆者が購入した私物を用い、この電子ノート機能が、電子書籍端末としての機能を抜きにしても有用なレベルなのか、それとも「おまけ」にすぎないのかをチェックしていく。

Kobo Elipsa 「Kobo Elipsa」。Rakutenブックスの直販価格は税込み4万6990円だ。本体サイズは約227.5(高さ)×193.0(幅)× 7.6(奥行き)mm、重量は約383gとなる

ボディーはやや大柄も持ちやすい カバー込みだとやや重い

 まずは外観をチェックしておこう。画面は10.3型ということで、iPadなどとほぼ同じだ。厚みは約7.6mmと、QUADERNO(約5.9mm)やBOOX Note Air(約5.8mm)に比べるとスリムさに欠ける。重量は約383gと、同等サイズのタブレットに比べると軽量だが、E Ink電子ノートとしては極端に軽い部類ではない。

 外観の特徴となっているのは、片側だけが太くなったベゼルだが、特に電子書籍用のページめくりボタンを内蔵しているわけでもなく、単に幅が広いだけだ。片手で握りやすいという副産物はあるものの、本体に厚みがあることと合わせて、やや野暮ったさはある。

 解像度は1872×1404ピクセル(227ppi)と、一般的な電子ノートと同等だ。メモリ容量は32GBとこちらも十分にある。バッテリー寿命は数週間とされているが、これはWi-Fiオフで本を読む場合の値なので、実際にはもっと短くなるだろう。とはいえ丸一週間以上、充電なしで持ち歩けることに変わりはない。

Kobo Elipsa 本体外観。画面サイズは10.3型だ。片方のベゼルは幅があるが、ページめくりボタンなどのギミックを内蔵しているわけではない
Kobo Elipsa iPad(右)との比較。画面サイズはほぼ同等だ
Kobo Elipsa 前回紹介したQUADERNO A5(右)との比較。こちらもほぼ画面サイズは同等となる
Kobo Elipsa BOOX Note Air(右)との比較。画面サイズだけでなくボディーの高さも非常に近い
Kobo Elipsa 厚みの比較。右側/上段がiPad、中段がQUADERNO A5、下段がBOOX Note Air。本製品は決して薄型というわけではない
Kobo Elipsa ベゼルは幅があるぶん握りやすい。左右を入れ替えることも可能だ

 標準添付のスタイラスペンは単6型乾電池で駆動する。ペン先をやや押し込むと認識される構造で、画面に触れるたびに「カチャ」という音がする。Apple Pencilのように硬質なペン先が画面に触れるだけで線が引かれるタイプとは、筆記感がやや異なる。

 画面はざらざらとした質感で、スタイラスでなぞった時の感触は紙に近い。iPadなどのタブレットでは、紙の質に近づけるためのペーパーライクフィルムが人気だが、本製品ではそうしたフィルムなしで、紙に近い筆記感を味わえる。

Kobo Elipsa スタイラス。先端側のボタンはハイライト機能、その奥のボタンには消しゴム機能が割り当てられている
Kobo Elipsa 単6型乾電池1本で駆動する。電池内蔵だが特に径が太すぎることもなく持ちやすい
Kobo Elipsa 側面にUSB Type-Cポートと電源ボタンを備える

 スリープカバーが別売ではなく、標準で付属するのも特徴だ。画面を覆うカバーをめくると電源がオンになる他、背面にぐるりと一周させ、マグネットで立体的に吸着させることでスタンドになるという、電子ノートでの筆記に便利なギミックも備えている。

 ただし本体+ケース+スタイラスペンの合計だと、重量は700gを超えてしまう。ケース部とカバー部は分離できるので、必要に応じてカバー部を省き、ケースだけを装着して持ち歩くのも手だろう。

Kobo Elipsa スリープカバーを装着した状態。別売りではなく標準で付属するのは(主に価格面で)強みだ
Kobo Elipsa カバーをめくると自動的に画面がオンになる
Kobo Elipsa 背面に回したカバーを立体的に吸着させることで、スタンドとしての役割を果たす
Kobo Elipsa スタイラスをセットするためのホルダーが用意されている
Kobo Elipsa カバーとケースを分離させることも可能だ。スタイラスホルダーはカバー側につく

 次に手書き機能を見ていこう。

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