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» 2021年09月13日 13時13分 公開

手のひらサイズに4TBの大容量! どこでもバックアップを実現する「Crucial X6ポータブルSSD」を試す(1/2 ページ)

Crucialから、手のひらサイズの超小型SSD「Crucial X6ポータブルSSD」が発売された。実際の使い勝手はどうなのか、最大容量の4TBモデルを使ってみた。

[渡辺まりか,ITmedia]

 ニューノーマル時代の働き方として、紆余(うよ)曲折を経てテレワークが広まりつつあり、それに伴って個人で扱うデジタルデータがこれまで以上に増えてきた。中でもWeb会議の録画データはファイルサイズが大きいため、「保管場所をどうするか問題」が常に付きまとう。

 一定期間のデータはクラウドストレージに置いておけても、積もり積もれば契約している容量を超えてしまいかねない勢いだ。

 そのようなときには、ローカルで外付けストレージに“過去分”を退避させておくのはどうだろうか。最近では書き込み/読み出しともに高速な大容量SSDも手頃な価格になってきている。

Crucial X6ポータブルSSD Crucial X6ポータブルSSDのパッケージ

 今回紹介するMicron Technology傘下のCrucial(クルーシャル)から発売された「Crucial X6ポータブルSSD」(以下、Crucial X6)は、高速かつ超小型ボディーで最大4TBの大容量でも6万円台で購入できる。500GB/1TB/2TB/4TBのバリエーションの中から、4TBのモデル(CT4000X6SSD9)を試してみた。

手のひらサイズでどこへでも携帯可能

 Crucial X6は、手のひらサイズで大容量、しかもシーケンシャルの読み出し速度が最大で毎秒800MB(500GB〜2TBモデルは最大毎秒540MB)という外付けSSDだ。

 本体の他、10カ国語の簡単な説明書、USB 3.2 Gen2対応のUSB Type-C→USB Type-Cケーブル、USB Type-C→USB Type-A変換コネクターが付属している。

Crucial X6ポータブルSSD 現実味のないサイズゆえ、合成したようにしか見えない小型ボディーだ
Crucial X6ポータブルSSD 付属品一覧。ケーブルの長さは約22cmある

 箱から本体を取り出して驚いたのは、そのコンパクトさだ。「手のひらサイズって、手で持てる大きさ? それとも本当に手のひらに乗るサイズ?」と、一時期、筆者の周辺で議論されたことがあったが、同製品のサイズは約68.8(幅)×64(奥行き)×10.9(厚さ)mm。疑う余地のない手のひらサイズだ。

 しかも、重量は実測で41gしかない。シャツの胸ポケットや、いつものバックパックの内ポケットに入れておいても形が崩れず全く苦にならない。クラウドにつなげられない環境下であっても、どこでも大容量ストレージがかなう製品だ。

Crucial X6ポータブルSSD 本体のみで実測41gと驚くほど軽い
Crucial X6ポータブルSSD インタフェースはUSB Type-Cのみとシンプル。アクセスランプなども省かれている
Crucial X6ポータブルSSD 付属品のケーブルや変換アダプターを合わせても60gしかない

 これだけ小さいと、何かの拍子にうっかり落としてしまいそうだが、高さ2mからカーベットの床に落としても問題なく作動する耐衝撃性を備えているという。さらに、「極端な温度への耐性」もあるとのことなので、安心して持ち歩けるし、どんな環境でも使えそうだ。

 残念なのは、 暗号化などの専用ユーティリティーが用意されていないことだろうか。Windows 10 ProユーザーであればBitLockerを、MacユーザーならTime MachineやFileVault、ディスクユーティリティーなどでボリューム全体を暗号化しておくか、見られては困るファイルをパスワード付き圧縮ファイルにしておくなどして、万が一に備えておきたい。

Crucial X6ポータブルSSD Macのディスクユーティリティーでは、ボリュームごとにさまざまな設定が行える。決まった端末でしか使わないのであれば、APFS(Apple File System)の暗号化を選んでおくのも1つの手だ

アッという間のデータコピー

 コンパクトで、どこへでも持ち歩けそうであっても、使い勝手がよくない=書き込み/読み出し速度が遅いのであれば、どこへでも持ち歩きたくなくなってしまう。

 試しに、写真を格納している約7.4GBのフォルダをローカルストレージからコピーしてみたところ、13秒もかからなかった。まさに「アッ」という間に終わった感じだ。公称で最大毎秒800MBとのことだが、数字で見るとどうなのだろうか。

 まずは前述のデータコピーにも使った13インチMacBook Pro (CPU:Intel Core i7 2.3GHz、メモリ:16GB、ストレージ:APPLE SSD AP1024N 1TB)で試した。接続ポートはThunderbolt 3だ。

 使った速度計測アプリは「Blackmagic Disk Speed Test」で、5回の平均で書き込みは毎秒750.4MB、読み出しは毎秒671.26MBとなった。公称値より少し低い。最近のMacBookシリーズは内蔵SSDが高速なだけに、数値的には物足りない感じだ。

Crucial X6ポータブルSSD Intel版MacBook Proでは、転送速度が公称値にわずかに及ばなかった

 Windows PCではどうだろうか。定番の「CrystalDiscMark 8.0.1」(ひよひよ 氏作)を使い、PCはデル・テクノロジーズの「XPS 13 2-in1(7390)」(CPU:Core i7-1065G7、メモリ:16GB、ストレージ:PCIe x4 SSD 512GB)で試した。こちらも接続ポートはThunderbolt 3だ。

 平均の書き込み速度は毎秒812.06MB、読み出し速度は毎秒817.352MBという結果になった。きちんと速い。

Crucial X6ポータブルSSD デル・テクノロジーズの「XPS 13 2-in1」(7390)に接続したところ
Crucial X6ポータブルSSD 公称値以上のスコアが出た
Crucial X6ポータブルSSD 参考までに、XPS本体内蔵のSSDでは平均の書き込み速度は毎秒1218.08MB、読み出し速度は毎秒2306.85MBだった

 これだけのスピードが出るのであれば、撮影した写真をひとまずCrucial X6に入れておき、そこから直接写真編集を行うということも可能だろう。動画編集もいけるかもしれない。閲覧するだけ、鑑賞するだけであれば、十分実用に耐えられそうだ。

 どんどん保存して、その時々で手元にあるMacやWindows PCにつなげて「どこでもストレージ」として使いたいと感じた。

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