気になるギミック満載! コンパクトなドキュメントスキャナ「ScanSnap iX1300」を試す(4/4 ページ)

» 2021年10月06日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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ニューノーマル時代の働き方に適した多機能スキャナ

 ここまで筆を進めてきたが、10月5日の発表会に合わせてScanSnap Homeが2.2.10.9にバージョンアップし本製品に対応するようになったので早速使ってみた。

 ScanSnap Homeは、設定済みのプロファイル(保存形式や保存場所の設定などの組み合わせ)ごとに、ワンクリックでスキャンから保存までを行えるだけでなく、保存したファイルの管理や編集を行える、いわばScanSnapの総合ソフトウェアだ。ScanSnap Homeフォルダーに保存したスキャンデータをエクスプローラーで表示できる他、万が一の傾き補正や、左回転、右回転などを行える。

ScanSnap iX1300 ScanSnap Homeのビューア。ビューアという割には、編集作業まで行える優れものだ

 個人的にありがたいと感じたのは、A3用紙の二つ折り原稿のページ結合だ。

 iX1500でも原稿を二つ折りにして両面を読み取ることができたが、給紙台に載せて排紙トレーに出てくる頃には原稿がぐしゃぐしゃになってしまうこともままあった。単に不器用だともいえるが。そのため、「別売のA3キャリアシート(税込み4950円)を買わないとだめかな?」と考えていた。

 しかし、本製品に搭載されているリターンスキャンなら、原稿がぐしゃぐしゃになる心配はほとんどいらない。また、斜めに挿入してしまって原稿が内部でつかえそうになると自動的に読み取りが停止するので、二重の意味で安心できる。

 読み取った後はScanSnap Homeでページ結合を行い、本来のA3ペラ1枚の状態で保存可能だ。これまでため込んでいた、A4より大きな紙書類をどんどんスキャンしてスッキリさせられそうだ。

ScanSnap iX1300 結合後の折り目の部分。これくらいであれば許容範囲だ

 発表会では、PFU 取締役 執行役員常務 宮内康範氏が、「ニューノーマル時代の働き方でテレワークを実践している企業が増えているが、これを継続するにはテレワーク環境の改善が不可欠。紙をデータ化することでテレワーク環境での業務生産性が上がるが、その仕組みであるスキャナが家の中でスペースを取ってしまうとストレスが生じる。iX1300はコンパクトで省スペースだし、価格も(PFUダイレクト価格で)税込み3万5200円とお手頃。しかも、ビジネスユースだけでなく、家庭内で生まれる紙媒体やプラスチックカードなどの読み込みにも対応す。ScanSnapのある生活を手に入れてほしい」と語った。

 給紙台にセットできる原稿の枚数が最大20枚までとなるが、多くの人はそこまで一度に大量スキャンをする機会は少ないだろう。紙で配布されたプレゼン資料や子どもの作品をデジタル化したい、学校からの“お知らせ”をなくさないように保存したい、というニーズにScan Snap iX1300はマッチするに違いない。

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