8コアCPU+RTXがRAW現像/動画編集に効く! マウス「DAIV 5P」の魅力に迫る(3/3 ページ)

» 2021年10月08日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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高いクリエイティブパフォーマンスを実証

 ベンチマークテストの結果を見よう。今回は比較対象として、2台のPCを用意した。片方はCPUこそ一世代前(第10世代Core i7-10870H)だが、GPUは格上のGeForce RTX 3060 Laptopを搭載したモデルで、本製品のCore i7-11800HとGeForce RTX 3050 Laptopの実力に注目したい。Control Centerのモードはパフォーマンスで統一している。

DAIV 5P テストに利用した評価機のスペック

 CINEBENCH R23のスコアには、第11世代Coreプロセッサの優秀さが現れている。同じ8コア16スレッドでも、Core i7-11800HとCore i7-10870H、一世代違うだけでこんなにも違うかというほどの明らかな差だ。マルチスレッド性能だけでなく、シングルスレッド性能(CPUシングルコア)のスコアが大きく向上している点が、第11世代Coreプロセッサのマイクロアーキテクチャ(Willow Cove)の優秀さを物語っており、本製品はその性能をしっかり引き出している。

 PCMark 10では、Digital Content Creation(コンテンツ制作)だけはRTX 3060 Laptop搭載モデルに劣ったが、他の項目では総合スコア含めて上を行っており、総合性能の高さを示している。

DAIV 5P CINEBENCH R23のスコア比較
DAIV 5P PCMark 10のスコア比較
DAIV 5P PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア

 3DMarkのスコアはご覧の通りだ。さすがにGeForce RTX 3060 Laptopと比べると見劣るものの、Fire Strikeで1万以上のスコアならば、大抵のゲームは標準クラスの画質でプレイできるだろう。なお、DXR対応のPort Royalは「互換性なし」と表示され、630という低調なスコアにとどまった。RTXシリーズとはいえ、RTコアの数は少なく、レイトレーシング性能についてはおまけ程度と思った方がよさそうだ。

 実際のクリエイティブアプリでの性能も計測した。RTX 3060 Laptopを搭載した比較対象に劣っている処理もあるが、逆に勝っている処理もあり、クリエイティブ適性の高さははっきりと実証された。

DAIV 5P 3DMarkのスコア比較
DAIV 5P Port Royalのテスト結果
DAIV 5P FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(1920×1080、標準品質、フルスクリーン)の結果
DAIV 5P Premiere Pro(H.264エンコード)のテスト結果
DAIV 5P Lightroom Classicのテスト結果
DAIV 5P DaVinch Resolve 17のテスト結果。
DAIV 5P FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク終了直前にFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温25度)。左右の放熱口から熱風が出てくるため置き場所の工夫は必要だが、パームレストの温度は比較的低く抑えられている

クリエイター向けPCの新定番

 Core i7-11800HとGeForce RTX 3050の組み合わせは、ゲーミングPCとしてはややGPUが弱くアンバランスに感じるかもしれないが、クリエイティブにとってはスイートスポットを突いている。これからのクリエイター向けPCの定番的な構成になって欲しい組み合わせだ。

 本製品はそれに加えて、BTOでメモリとストレージを柔軟にカスタマイズできること、sRGB比で約100%カバーの液晶ディスプレイを搭載している点でクリエイティブ適性が高い。

 さらに、持ち運べるサイズ、重さにまとまっているのも本製品ならではの付加価値だ。クリエイターPCの購入を検討しているならば、最有力候補の1つだろう。価格も評価機の構成で税込み18万6780円(送料別)だが、10月13日10時59分まで「秋売り尽くしセール」が開催中で同17万5780円で購入可能だ。

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