PCで本格ゲームプレイ! こだわり「アケコン」の選び方2021【前編】「5万円台スト5PC」連載が1年ぶりに復活!(3/4 ページ)

» 2021年10月29日 12時30分 公開
[西川善司ITmedia]

アケコンの選び方(1) ボタンレイアウト

 アケコン自体はいろいろなメーカーから発売されている。

 実機が展示されている場合は、気に入ったものを適当に選べばいいが、そうはいっても、「選び方の指針のようなものはないのか」と思っている人も少なくないと思うので、ここからは、ややマニアックな「アケコンの選び方」の話題をお届けしたいと思う。

 まず気にしたいのは、ボタンのレイアウトだ。

 現在市販されているアケコンの多くは天板に上下4つずつ、合計8個のボタンが並んでいる(特殊操作系用のボタンは除く)。この8つのボタンの並び方にバリエーションがあるのだ。並び方自体に優劣はないが、自分の“手癖”(指の動かし方)との相性はあるので選ぶ際にはそこそこ重要なポイントとなる。

 実は、“アケ”コンというだけあって、実はそのボタン配置バリエーションは、アーケード――すなわち“ゲーセン”に並ぶ筐体にルーツがある。

 8つのボタンのうちどのアケコンも、左半分の2×2の4ボタンは右肩上がりに配置される。ところが、右半分にある2×2の4ボタンの配置にバリエーションがあるのだ。

 1つは右側2×2の4ボタンを、左側2×2の4ボタンに対して「/ ̄」みたいな感じで並べるパターンだ(下図参照)。採用事例が最も多く、例えば現在稼働中のゲームセンター版「ストリートファイターV」の筐体もこの配置だ。業界ではこの配置をVIEWLIX型と呼ぶが、本稿では便宜上、タイプAと呼ぶことにする。

アケコン タイトーのアーケードゲーム筐体「VIEWLIX」シリーズのレイアウトに準拠するボタン配置。現行アケコン製品では採用事例が最も多いレイアウトだ

 2つ目は右側2×2の4ボタンを左側2×2の4ボタンに対して「/\」みたいな感じで並べるパターンだ(下図)。近年では、ゲームセンター版の「鉄拳」シリーズ、「機動戦士ガンダム vs.」シリーズの純正筐体がこのレイアウトを採用するため、鉄拳勢、ガンダムvs.勢に好んで選ばれる傾向にある。業界では通称NOIR型と呼ぶが、本稿では便宜上タイプBと呼ぶことにする。

アケコン 古くはセガのアーケードゲーム筐体「BLAST CITY」「ASTRO CITY」、最近ではバンダイナムコアミューズメントのアーケードゲーム筐体「NOIR CABINET」シリーズにちなんだレイアウト。熱烈なファンが多い

 3つ目のパターンは最近では見かけないタイプで、1990年代から2000年代にかけて家庭用ゲーム機向けアケコンに採用していたレイアウトになる。今でも海外メーカー製でこの配置をたまに見かけることがある(下図)。業界ではHORI型と呼ぶことが多いが、本稿では便宜上、これをタイプCと呼ぶことにする。

アケコン 右側2×2の4ボタンを左側2×2の4ボタンに対してさらに上側に配置したパターンもある。これはゲーム機周辺機器メーカーのHORIが1990年代から2000年代にかけて、家庭用ゲーム機向けアケコンに採用していたレイアウトだ。現行製品では採用例は少なめ

 筆者の場合はタイプAのアケコンを主に使っているが、これはシンプルにタイプAの方が製品の種類が多いためだ。ストリートファイター系では左3×2の6ボタンを主に使うので、この6ボタンの操作に限っては、タイプAもBもそれほど使い勝手に差は感じないと思う。ただし、タイプBの方が右手の薬指や小指が右端の2ボタンには届きやすく、特殊操作系をここに割り当ててよく使うプレイヤーは、タイプBが好みかもしれない。

 以下のアケコンの写真は筆者私物のため、ステッカー等でデコレーションしてあったり、傷ついていたりホコリっぽくなっていたりする点はご了承いただきたい。

アケコン QANBA製のアケコンは、VIEWLIXレイアウト(タイプA)だ。レバーとボタンの位置関係がやや近めで、ボタン群はやや手前よりに配置されている。写真上が「OBSIDIAN」、下が「DRONE EVO」。DRONE EVOは軽量のため出張時に携行している
アケコン 筆者が生まれて初めて買ったアケコン(笑)。実際には、アーケード基板を動かすためのコントロールボックス(ハッピー商会製)に、カプコン純正のストII'コンパネをはめ込んだものだ。ボタンレイアウトはNOIRレイアウト(タイプB)。右側の2P側のボタンは、反時計回りに若干回転して実装されているのが特徴的で、これは1990年代の横並び2席対応のアーケード筐体ではよく見られたデザインである
アケコン 定番の超小型アケコンとして、PS4からSwitchにまで商品展開されているHORI製の「FIGHTING STICK mini」。ボタンは最近では少数派のタイプC配列だ。同じFIGHTING STICKシリーズでも、miniでない標準サイズモデルの方はタイプB配列だ
アケコン HORIが2008年に発売したXbox 360用アケコンの最初期製品の1つ「ファイティングスティックEX2」。筆者の私物なので、もともと白かった天板は黄色っぽくなっている(笑)。この頃のアケコンは6ボタン仕様のものが主流だった

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