PCで本格ゲームプレイ! こだわり「アケコン」の選び方2021【後編】(3/3 ページ)

» 2021年10月30日 12時00分 公開
[西川善司ITmedia]
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レバーの入力方法も変更できる

 ほとんどのアケコン製品では、ハンダ付けなどは不要で、プラスドライバーさえあればカスタマイズやメンテナンスの作業が可能だ。

 多くのアケコンは、底面のネジを外すと天板と底面部が分離して外れるようになっており、分解はかなり簡単に行える。ボタンはそれこそプラスチックのツメを外すだけで外れるし、レバーもネジを4カ所外すだけで取り外せる。

 配線はクリップやコネクターで留められているだけなので、取り外しや“はめ込み”は素手での作業が行える。なお、本体を分解した場合、メーカー保証シールがはがれる構造になっている製品もあり、そうなった場合はメーカー保証対象外となる。よって作業を行う際は自己責任だ。

アケコン 一部のアケコンは、このように天板を車のボンネットのように開閉できるようになっている。写真上は「Mad Catz Arcade FightStick Tournament Edition 2」、下は「RAZER PANTHERA」だ

 ちなみに、筆者は、コマンド入力がしやすくなり、中段攻撃に対する立ちガードの確実性が上がる(と個人的に感じている)、8方向ガイドプレートを組み込むカスタマイズを必ずやっている。

アケコン 8方向ガイドプレート「三和電子 JLFレバー用8角ガイドセット」。アタッサなどのアケコンパーツ販売サイトで購入可能だ

 前述したように、アケコンのレバーは8方向入力に対応しているが、レバーを倒した際に、カチリと入力を受け止めるガイドプレートは4方向のものが組み合わされている場合がほとんどなのだ。レバーを回してみると、4つ分の角しか感じられなければ、それは4方向ガイドプレートが採用されていることになる。筆者はこれを8方向に換装するカスタマイズを行っているわけだ。

 ちなみに、アケコンのレバーが三和電子製であれば製品名「GT-Y」の8方向ガイドプレートが適合する。換装はプラスチックのツメを外すだけで素手で行えるので簡単だ。下の写真は、RAZER PANTHERA EVOに対して換装を行った様子を撮影したものになる。

アケコン RAZER PANTHERA EVOを分解したところ。案の定ガイドプレートは4方向だった
アケコン これを8方向ガイドプレートに換装したところ

 こういったメカ的なカスタマイズに自信がない人は、工場出荷状態ではメーカーロゴや製品名がプリントされているだけの天板を、プリントアウトしたお気に入りのキャラクター画像に置き換えたり、あるいは既製品のステッカーを貼ったりするだけの「見た目カスタマイズ」もオススメだ。

 友達の家に集まってのゲームパーティーやゲーム大会などに、自分のアケコンを持参した際に、視覚的にアピールができるようになって、楽しさが増すはず。写真を見てもらうと分かるが、筆者は参加した大会の記念シールやゲームセンターの筐体に貼られている注意書きシールなどを、アケコンに貼り付けて個性をアピール中だ。「1PLAY 100円」シールは、けっこうウケがいい。

 アケコンでゲームを楽しむだけでなく、「アケコンそのもの」を楽しめるようになったら君も相当な「アケコン通」である 

※記事初出時、一部写真に誤りがありました。おわびして修正します(PC USER編集部)


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