インタフェースは2基のHDMI 2.1、DisplayPort 1.4の各入力端子に加え、3.5mmイヤフォンジャックとUSB3.0アップストリーム端子、2基のUSB 3.0端子を備える。後ろから見るとそれぞれの端子形状を模したマークがあるので、使いたい端子が分かりやすい。
OSDメニューの操作は、上下/左右+押下の5方向スティックと4つのボタンで行う。4つのボタンは上からキャンセル、アシスト機能の「GamePlus」、映像表示を切り替える「GameVisual」、電源のオン/オフが設定されている。
OSDメニューではリフレッシュレートを強制的に上げる「オーバークロック」や、応答速度を上げる「可変OD」などを設定できる。これらを利用することでHDMIでは4K/144Hz、DisplayPortでは4K/155Hzまで出力可能になる。
可変ODによって応答速度がどれだけ変わるかは明らかにしていないものの、カタログ上ではMPRT(Moving Picture Response Time、動画で計測した数値)1msとしている。なおオーバークロックを使うと「チラつきが発生する」と表示されるものの、試用中にチラつきは見られなかった。
オーバードライブ補正の強度はレベル0〜レベル5の6段階を設定可能だが、上げすぎると逆効果になるので最適なレベル(レベル3前後)で調整したい。
この他、G-SYNC CompatibleやAMD FreeSync Premium Pro(Adaptive-Sync、HDMI Variable Refresh Rate)に対応する。これを利用すると表示している映像のフレームレートに応じてリフレッシュレートを調整し、映像のチラつきやカクつきが減る。さらにASUS独自の「ELMB Sync」(Extreme Low Motion Blur Sync)を搭載しており、これを利用すると映像表示の間に黒いフレームを挟んで残像を減らすことが可能だ。なおELMB SYNCはリフレッシュレートが75Hz未満では無効化される。
GamePlusは、FPSなどでの照準(クロスヘア)6種や90秒までのタイマー、FPSカウンター、ディスプレイの位置調整に使える「ディスプレイ整列」、クロスヘア周辺を2倍まで拡大する「スナイパー」機能を搭載している。インディーズブランドのPCゲームなどでは、リアリティーを重視してクロスヘアを表示しないタイトルもあり、多少ではあるが便利になりそうだ。
GameVisualは映像表示の切り替えだが、色鮮やかな「シーン」、全体的に彩度を落とす「レース」、色鮮やかだが明度が抑えられた「映画」、全体的に明るい「RTS/RPG」、さらに明るい「FPS」、sRGB色空間に基づく「sRGB」、赤を強調し、それ以外をグレースケールで表示する「MOBA」、全ての設定を自由にできる「ユーザー」の8種から選べる。これらはOSDメニューとショートカットメニューの両方から設定可能なため、シーンに合わせて使い分けられる。
他にも、黒い部分を明るく表示する「Shadow Boost」を4段階+動的調整で選択でき、色味を鮮やかにする「VividPixel」、HDRやコントラスト比を拡張するASCR(ASUS Smart Contrast Ratio)を利用できる。ブルーライトの低減も可能だ。
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