Surface Duo以外の“Surface”に目を向けると、いろいろ見えてくるものがありそうだ。これについては、Microsoft関連の最新事情に詳しいWindows Centralのザック・ボーデン氏の記事を参考に考察していきたい。
Surface ProとSurface Pro X、Surface Laptopについては順当にアップデートが行われると思うが、デスクトップPCの「Surface Studio」については、第2世代の製品が2018年にリリースされて以降3年以上アップデートが行われておらず、おそらく2022年に新製品が登場する可能性が高い。
ボーデン氏は関係者の話として「もともと2020年にリリースされる予定だった製品はコロナ禍と半導体部品不足が理由で延期されているが、最終的に2022年には出荷される」と伝えており、これ以上の遅れがないことを願うと締めている。少なくとも、MicrosoftがデスクトップPCに見切りをつけたというわけではないのかもしれない。
ボーデン氏が触れている、もう1点興味深い話題が「Windows on Armは2022年が重要な年となる」という部分だ。Microsoftは同年に「Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3」をベースにした独自のArm開発キットを出荷する計画があるという関係者の話題を紹介しており、2022年から2023年にかけてエコシステムを拡大させていく意向を示しているという。
本連載でも触れているが、このスマートフォンを由来にしたSnapdragon 8cx Gen 3には、従来のPC文化を引き継いできたIntelプロセッサにはない特徴があり、これがデバイスをPCの世界で将来的にユニークなものにする可能性を秘めている。サードパーティー製品や、前述の開発キットをベースにした新しいシステム(組み込み向けなどが考えられるかもしれない)が増えてくる可能性も含め、少し期待したいところだ。
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