年末年始の人入りは、多くのショップが上々と話していた。「(新型コロナウイルスの直接的な影響がなかった)2019年の年末以来の勢いでした」(TSUKUMO eX.)とのコメントも多く、多くの人が訪れたことがうかがえる。
あるショップは「コロナ禍になってから、堂々と年末年始セールが実施できたのは初めてだと思います。後ろめたさを感じずに足を運ぶことができたというお客さんもいらっしゃいました」と話す。
例年と比べた特色としては、PC一式を購入する人やBTOマシンを注文する人の割合の高さがよく挙げられた。パソコンSHOPアークは「ずっと新調したいと思っていたけれど、コロナ禍で控えていたという方が多く来店されたのかなと思います。BTOにしても、店頭で相談した上でスペックを決めたいという方は少なくないので、来店できる機会を待っていたところはあるでしょう」と分析する。
また、オリオスペックは自作ユーザーの裾野が広がっている点も挙げる。「親子連れで水冷マシンを組むという方が来店されたりもしました。YouTubeの影響もあって、自作マシンを組んでみようと考える若年層が広がっているのを感じますね。もちろん、昔から自作に親しまれている方もいらっしゃいますし、業界としては良い傾向にあると思います」と話していた。
一方で、今後の傾向についての楽観論が聞かれないのは、オミクロン株による“第6波”が迫っている背景もある。別のショップは「まだ2021年夏のような緊張感はありません。街の空気が変わるのは、1日の感染者数が4桁になってからでしょうね。そして、オミクロン株の数値を見る限り、その日は遠くない」と気を引き締める。
1月7日、東京都は都内の新たな感染者が922人に上ると発表している。
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