多方面でAMDが存在感を示した1年――アキバの1年を振り返る【後編】2020年のアキバまとめ後編(1/4 ページ)

» 2020年12月30日 15時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

 前編では、時系列でアキバに2020年を見てきたが、後編では注目パーツを軸に振り返る。

 まずCPUは、2月初頭に64コア128スレッドの「Ryzen Threadripper 3990X」が登場して大きなインパクトを残したが、メインストリームでの大きな動きは5月に入ってからだ。

CPU:緊急事態宣言下で第10世代Core、秋にRyzen 5000がデビュー

 Intel陣営が第10世代Core iシリーズと、新ソケットとなるLGA1200に対応するIntel Z490/H470/B460チップセット搭載マザーボードを投入した。「Core i9-10900K」を含むCPU第1弾の発売解禁日は、都の緊急事態宣言が発令中の5月20日だったため、深夜販売イベントは行われず、翌21日の通常営業時間から各ショップで取り扱われた。

 追って登場した下位のCPUも含めて順調に浸透したが、自作市場のCPUシェアはAMD優勢が揺るがないまま、6月にはAMD陣営がB550チップセットを搭載したマザーボードを投入している。上位のX570搭載マザーボードより価格が抑えられるため、特別定額給付金による10万円支給の特需とマッチして好調に売れた。

Ryzen Threadripper 3990X 2月初頭に登場した「Ryzen Threadripper 3990X」。50万円弱(税込み、以下同)の価格も話題となった
Core i9-10900K 第10世代で最上位となるCore i9-10900K。10コア20スレッドで動作し、初回価格は7万2000円前後だった
B550 Steel Legend AMD B550チップセット搭載マザーボードでも、特に人気を集めたのがASRockの「B550 Steel Legend」だ(2万4000円前後)

 その後、AMDからは8月にGPU内蔵の「Ryzen PRO 4000」シリーズのバルク品が登場し、これもヒットを記録。対するIntelは夏から秋にかけて割安な「Core i9-10850K」や1万円を切る「Celeron G5925/G5905」、10万円PCに最適な「Core i3-10100F」などを投入してそれなりの評価を得たものの、全体のシェアは複数のショップで「AMDが7〜8割」と言われる状況に変化はなかった。

 そして11月に登場したメインストリームの新世代「Ryzen 5000」シリーズも、事前の評判通りの人気を得た。ただし、初回入荷から年末にいたるまで、最下位のRyzen 5 5600Xを除いて枯渇に近い状態となっており、ユーザーにとっては自作PC市場で最も人気のあるプラットフォームの要(CPU)が手に入らないという事態が続いている。これに対して、ショップからは「AMDさん、本当頼むよ」という嘆きが聞こえてくる状況だ。

Ryzen PRO 4000 8月初旬にバルク品として登場した「Ryzen PRO 4000」シリーズ
Ryzen 5000 11月6日19時に販売解禁となった「Ryzen 5000」シリーズ
Ryzen 5000 12月初旬にパソコン工房 秋葉原BUYMORE店で撮影したRyzen 5000シリーズ価格表

 続いては、グラフィックスカードを見ていこう。

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