まさかの鑑賞法が定着した2019――アキバの1年を振り返る【後編】:2019年アキバまとめ後編(1/4 ページ)

» 2019年12月31日 13時13分 公開
[古田雄介,ITmedia]

 2019年の自作PC市場を促進させた要因として、Windows 7の延長サポート終了期間は外せない。終了期日の2020年1月14日を見据えて、19年1月中旬からは多くのPCパーツショップには自作PC応援キャラクター「窓辺ななみ」と「窓辺とおこ」の等身大風パネルが置かれるようになった。

窓辺パネルの存在感――Windows 7サポート終了への混乱はほぼなし

 Windows 7キャラの窓辺ななみ側には、「卒業まで○○○日」と数字だけ書き換えるタイプのボードが添えられており、店に立ち寄ればサポート期限が間近に迫っていることを自然と意識できるようになっている。「360」台から始まったパネルも、現在は10数日と迫っている。

TSUKUMO eX. 1月に設置されたばかりの窓辺ななみ&とおこのパネル(1月18日、TSUKUMO eX.)
パソコン工房 毎日書き換えられたパネルが、自作街の日常的な風景となっていた(11月8日、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)
パソコン工房 12月からは、グッズや旅行券などが当たる「窓辺ななみ卒業キャンペーン」も展開している(11月29日、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)

 こういった取り組みは、2014年3月にサポートが終了したWindows XPのときの混乱を避けるためとの見方がある。ただし、7の終了はパネル設置前から冷静に受け取る人が多かったようだ。2019年1月当時、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「Skylake(第6世代Core i)あたりからWindows 7がインストールしづらくなりましたし、ハードウェア的にも最新OSへの移行を促してきたところがありますから」と語っていた。

 6月には、7がインストールできるSoCを搭載したマザーボードが登場して一部で話題になるなどしたが、大勢でいえば年末に至るまで問い合わせが殺到したり、7の駆け込み需要が起きたりといった混乱は見られない。それでも「7が使えなくなるから新しいマシンをというニーズは、ずっとあったように思います。縁の下の力持ち的な存在といえるかもしれませんね」(パソコンSHOPアーク)といったコメントを多く聞いたのも確かだ。

 なお、主流がWindows 7から10に移り、自作市場におけるOS商品の売れ筋も変化している。現在多くのショップでは、USBメモリに32/64bit版をセットにした「Windows 10 Home」リテールパッケージが目立って売れているという。価格差がそれほどなくなったこともあり、光学ドライブが必要なDSP版を避けるユーザーが増えたと複数のショップで耳にした。また、Homeでも最大128GBのメモリまで対応するようになったことで(Windows 7 Home Premiumは最大16GB)、Proの優位性が薄くなったことも影響していると思われる。

A68N-5600E 32bitのWindows 7/8.1のドライバもある、BIOSTAR製SoC搭載マザーボード「A68N-5600E」のPOP(6月21日、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)
Windows 10 Windows 10の価格表(9月13日、TSUKUMO eX.)
TSUKUMO eX. 旧バージョンのDSP版が見つかり、特価となることで例外的にヒットすることもあった(12月20日、TSUKUMO eX.)
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  4. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  5. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー