多方面でAMDが存在感を示した1年――アキバの1年を振り返る【後編】2020年のアキバまとめ後編(3/4 ページ)

» 2020年12月30日 15時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

ストレージ:HDDは18TBに到達、SSDは1TBが売れ筋/PCIe 4.0も

 ストレージ関連の動きが活発になったのも、年の後半になってからだ。

 HDDは7月初旬に、最大容量を更新する18TBモデル「WD Gold WD181KRYZ」がWesternDigitalから7万6000円前後で登場した。10月にはSeagateからもNAS向けと、データセンター向けの18TBモデルが売り出され、選択肢を増やしている。

 当時オリオスペックは「NAS向けなどの大容量HDDでも容量単価の高い8〜10TBモデルが人気ですが、限られたスペースにできるかぎり大容量を積みたいというケースも少なからずあるので、18TBの動きも見守りたいですね」と話していた。

WD Gold WD18 7月に登場したWesternDigitalの「WD Gold WD181KRYZ」と「WD Gold WD161KRYZ」
IronWolf Pro 10月に登場したSeagateの「IronWolf Pro ST18000NE000」と「Exos X18 ST18000NM000J」

 SSDも、7月末から出回っているサムスンの2.5インチSATAシリーズ「870 QVO」が9万8000円前後で8TBモデルをそろえたように、大容量の選択肢が増えている。秋頃には1TBモデルが2.5インチタイプで1万円前後から、M.2 NVMe(PCIe 3.0)タイプでも2万円前後から買えるようになり、「売れ筋がギガ(500〜512GBクラス)から、テラ(1TBクラス)に移った感がありますね」(TSUKUMO eX.)といったコメントも聞かれるようになった。

870 QVO サムスン「870 QVO」シリーズの8TBモデル。8TBモデルのみ9月初頭に登場した
870 QVO 10月に撮影したTSUKUMO eX.の特価SSDのPOP。1TBモデルが人気を集めていた

 そして、ブート用としてはPCIe 4.0タイプの売れ行きが目立つようになっている。10月初旬にサムスン「980 PRO」、11月中旬にWesternDigital「WD_BLACK SN850」と、いずれも連続リード毎秒最大7000MBを公称する高速モデルが登場し、やはり1TBモデルを中心にヒットしている。

 オリオスペックは「(PCIe 4.0をサポートする)現行世代のRyzenシリーズを使っている人は、やはりPCIe 4.0タイプを選びますよね。シェア的にAMDが優勢ですし、自然とトレンドがPCIe 4.0に移っているところがあります」と話していた。

980 PRO 10月初旬に登場したサムスン「980 PRO」シリーズ
WD_BLACK SN850 11月中旬に登場したWestern Digital「WD_BLACK SN850」シリーズ

 最後に、人気の超小型PCシリーズを見ていく。

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