14日金曜日の秋葉原を歩くと、小正月(1月15日)を迎える前から平常モードに戻った感がある。人通りは控えめで、PCパーツショップでも「成人式の3連休を境に年末年始モードの潮が引きました」というコメントをいくつも聞いた。
これは例年通りの動きだが、2022年は新型コロナの第6波の影響も重なっている。「まだそこまで強い警戒感が広がっているわけではないですが、平日に戻ってから少し自粛感が増した雰囲気はあります」(某ショップ)という。
人波よりも気にかける声が多かったのは、PCパーツの供給状況だ。年末から枯渇状態が続いていたDDR5メモリの状況は上向いており、現在は極端に品薄なジャンルは見当たらない。それでも安堵(あんど)の声はない。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「深刻な半導体不足が続いていますからね。例年この時期はマザーボードのストックなどが大量にありますが、今年はどの棚も空きが見える状況です。十分に作れる材料がないから、売れ筋に絞って製造しているところがあるようで、登場したばかりのIntel Z690チップセット搭載マザーでも初回以降全然入ってこないモデルも結構あります」と現状を解説する。
パソコンSHOPアークも「今ならオーバークロック版のDDR5メモリも単品で買えるので、ハイエンドマシンを組む選択肢がまずまず広がっている感があります。しかし、これを逃すと同じ状況はなかなか来ないかもしれません。ミドルレンジ以下でも似たことが言えますが、安定して同じ状況が続く期待はなかなか持てないところがありますね」と話していた。
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