ここからは、換装前(Radeon RX 570)と換装後(GeForce RTX 3050)のグラフィックスパフォーマンスを比べていく。
グラフィックスドライバーは、Radeon RX 570がWindows Updateで入手可能な最新バージョン(30.0.13025.5005)、GeForce RTX 3050がテスト用バージョン(30.0.15.1132)となる。PCが古いこともあり、CPUがグラフィックスメモリに直接アクセスするResizable BAR(AMD風にいうと「Smart Memory Access」)は無効である。
まず、ULの「3DMark」を使って3Dグラフィックスのベンチマークテストを実施した。テストごとの総合スコアは以下の通りだ。
Radeon RX 570と比べると、GeForce RTX 3050はおおむね1.2〜1.6倍のスコアを記録した。
実際のゲームをベースとするベンチマークテストとして、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」も試してみよう。
FF14ベンチマークは、後に出てくるFF15ベンチマークと比べると古いハードウェアでも快適に動作する傾向にある。今回は、テストするグラフィックスカードが実際に使われる環境を考慮して、フルHD(1920×1080ピクセル)のフルスクリーン表示における「高品質(デスクトップPC)」と「最高品質」の2パターンでスコアを計測した。結果は以下の通りだ。
Radeon RX 570でも十分に快適だが、GeForce RTX 3050にすると描画がよりさらにスムーズになり、オブジェクトが多くなると差が顕著に現われる。
FF15ベンチマークは、FF14ベンチマークと比べるとグラフィックスの処理がより重たくなる。こちらも実用面を考慮して、フルHD(1920×1080ピクセル)のフルスクリーン表示における「標準画質」と「高画質」のスコアを計測した。結果は以下の通りだ。
Radeon RX 570では最高品質にするとやや厳しい面があるが、GeForce RTX 3050にするとそこそこ快適に楽しめそうである。
ちなみに、FF15ベンチマークはDLSSにも対応している。せっかくなので、可能な限り高負荷になるカスタム設定を施した上で、DLSSを始めとするNVIDIA GPUでのみ選択できる画質設定を有効化した状態でスコアを計測してみた。画面の出力解像度は4K(3840×2160ピクセル)である。
スコアは2638で「やや重い」となった。さすがに、GeForce RTX 3050では荷が重かったようだ。
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