フルHD時代のスタンダードに相応しい? 「Radeon RX 6600 XT」の実力をチェック!(1/3 ページ)

» 2021年08月10日 22時00分 公開
[松野将太,ITmedia]

 AMDの「Radeon RX 6600 XT」は、フルHD(1920×1080ピクセル)でのゲームプレイにフォーカスしたミドルレンジの新型GPUだ。現在、一部のメディア向けに先行レビュー用機材が提供されており、ITmedia PC USERには台湾BIOSTAR製の「BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics card」が届いた。このカードは日本ではアユートを通して8月12日11時から発売される予定で、税込みの想定販売価格は5万8080円となっている。

 この記事では、このグラフィックスカードを通してRadeon RX 6600 XTの“実力”をチェックしていく。

BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics card ITmedia PC USERに提供されたのは「BIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics card」。冷却効率を高めるため、2連ファンを搭載しているのが特徴だ。日本ではアユートを通して販売されることが決まっている

GPUダイは新型の「Navi 23」を採用

 先行する「Radeon RX 6000シリーズ」と同様に、Radeon RX 6600 XTはAMDの最新GPUアーキテクチャ「RDNA 2」を採用している。デスクトップ向け製品の中では、2021年3月にリリースされた「Radeon RX 6700 XT」の下位モデルという位置付けで、現時点ではシリーズ内のエントリー製品ということになる。

 先述の通り、Radeon RX 6600 XTはフルHDゲーミングに最適化されている。フルHDゲーミングといえば、NVIDIAの2世代前のミドルレンジGPU「GeForce GTX 1060」の人気がいまだに根強い。AMDはRadeon RX 6600 XTのことを「1080pにおける新たなスタンダードGPU」としており、公式のベンチマークテストではGeForce GTX 1060との比較も実施している(参考記事)。

わざわざベンチマーク 公式ベンチマークテストにおいて、AMDは“わざわざ”GeForce GTX 1060との比較を行っている。「1080pにおける新たなスタンダードGPU」の座を狙っていることが丸わかりである

 Radeon RX 6600 XTのGPUダイは、新型の「Navi 23」を採用している。チップの面積は約237平方ミリメートルで、最上位GPUが採用する「Navi 21」(520平方ミリメートル)や中位GPUが採用する「Navi 22」(336平方ミリメートル)よりもさらにコンパクトだ。

 演算ユニット(CU)は32基、ストリームプロセッサ(SP)は2048基と、上位製品と比べてかなりスリムな構成だ。メモリ回りも大胆にスリム化しており、グラフィックスメモリがGDDR6規格であることは既存モデルと同じだが、容量は8GBに減少し、バス幅も128bitに狭められている。RDNA 2アーキテクチャの“要”ともいえる「Infinity Cache」の容量は32MBで、ハイエンドモデルの「Radeon RX 6900 XT」「Radeon RX 6800 XT」の3分の1となっている。

 スペックを抑えている分、消費電力は160Wと既存モデルよりも少なめだ。電源容量に余裕の少ないマシンでも搭載しやすいことは、用途によっては大きなメリットとなる。

スペック表 Radeon RX 6600シリーズと「Radeon RX 5700 XT」の主なスペック

 米国における想定販売価格は379ドル(約4万1500円)から。NVIDIAにおける同クラスGPU「GeForce RTX 3060」(329ドル、約3万6300円)と比べると、少し高めの設定だ。性能面で両者にどれほどの差があるかは気になるところだが、これはベンチマークテストを通して明らかにしていきたい。

GPU-Z 「GPU-Z」でBIOSTAR AMD Radeon RX 6600 XT graphics cardの情報をチェック。GPUダイが新型のNavi 23になっていることが分かる
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