Lenovoは2月28日(中央ヨーロッパ時間)、新型の13.3型モバイルノートPC「ThinkPad X13s」を発表した。一部市場では3月から販売を開始する予定で、最小構成の販売価格は1399ユーロ(約18万円)となる。
なお、ThinkPad X13sの日本における展開は未定だ。
ThinkPad X13sは「QualcommとMicrosoftとのコラボレーション」によって生まれたモバイルノートPCで、世界で初めて「Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載する市販品として登場する。ボディーや部品にリサイクル素材を利用し、部品実装に「低温はんだ付け」を採用した環境配慮製品でもある。
メインメモリはLPDDR4x規格で、最大32GBまで搭載できる(増設/換装不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大1TBのモジュールを搭載できる。OSはWindows 11(Armアーキテクチャ用)をプリインストールする。
ディスプレイは13.3型IPS液晶で、最大解像度はWUXGA(1920×1200ピクセル、アスペクト比16:10)となる。CTO(カスタマイズ)モデルでは、パネルのスペックを以下のものから選べる。
ディスプレイの上部にはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する約500万画素のWebカメラを搭載しており、CTOモデルではオプションで赤外線撮影機能(顔認証用)やコンピュータービジョン(人物認識)機能を追加できる。カメラの遮蔽(しゃへい)機能は、従来モデルの物理シャッター方式(ThinkShutter)ではなく、Fn+F9キーのコンビネーションによる電源遮断式となっている。
電源ボタンにはWindows Helloに対応する指紋センサーが統合されている。先述の通り、赤外線撮影機能付きのWebカメラであれば顔認証も可能だ。
マイクは3基(画面側2基+天板側1基)搭載しており、360度集音にも対応している。スピーカーはキーボードの左右に配置されており、Dolby Audioにも対応する。
ポート類は左側面にUSB 3.1 Type-C端子×2を、右側面にヘッドフォン出力/マイク入力コンボ端子とnanoSIMカードスロット(5G対応構成のみ)を備える。無線通信は、Wi-Fi 6E(※1)とBluetooth 5.2に対応する。
(※1)6GHz帯通信に対応するIEEE 802.11ax規格。6GHz帯を利用できない国/地域では、2.4GHz帯/5GHz帯のWi-Fi 6を利用可能
CTOモデルでは5G対応の通信モジュールも搭載できる。Sub-6(6GHz帯以下)に加えてミリ波(mmWave、28GHz帯)での通信に対応するモジュールも用意されるという。ミリ波対応の有無を問わず、5G通信モジュールは「eSIM」にも対応しているため、nanoSIMとのデュアルSIM運用も可能だ。
ボディーはマグネシウム合金製で、最軽量構成の重量は約1.06kg。サイズは約298.7(幅)×206.4(奥行き)×13.4(厚さ)mmとなる。
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