ここでは「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION ベンチマーク」と、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を利用した。描画品質は前者で「高品質」、後者で「最高品質」とし、フルHD(1920×1080ピクセル)/WQHD(2560×1440ピクセル)/4K(3840×2160ピクセル)の解像度で計測した。
GeForce RTX 3060利用時のファイナルファンタジーXVでは、4Kで「普通」、それ以外で「快適」となったが、ファイナルファンタジーXIVではフルHDで「非常に快適」を獲得した。
試しにIntel UHD Graphics 770でも計測したが、ファイナルファンタジーXVではフルHD/軽量品質でも「動作困難」、ファイナルファンタジーXIVではフルHD/標準品質(デスクトップPC)でようやく「普通」という結果だった。
最後に消費電力だが、CINEBENCH R23のMulti Coreではピーク時に306Wを記録し、GPUに負荷をかける3DMarkやFFベンチのテストでは概ね200W〜250W前後の値で推移していた。システムの負荷に応じて天面にある3連ファンが回転するが、耳障りに感じるのはピーク時のみで、回転の切り替えもマイルドなのでそれほど気にならない。
ボディー両側面や天面に数多くのスリットが開いているが、低負荷時はグラフィックスカードと電源ユニット内のファン、そして3連ファンは停止しており、常時回転しているのはCompute Element内にあるファンだけだ。この辺りの調整は、LEDの制御を含めて専用ユーティリティーの「Intel NUC Software Studio」から細かくカスタマイズできる。
Intel NUC 12 Extreme Kitは、小柄なボディーに最新のIntel Z690チップセットが提供する機能に加え、高性能な第12世代Coreプロセッサを内蔵している。それでいて、メモリやストレージ、さらにはグラフィックスカードなどの拡張性を確保しているのが見どころだ。電力面や冷却面ではよりハイエンドなグラフィックスカードを搭載可能だが、CPUの電力リミットもあり、CPUのパフォーマンスをフルに引き出し続けるのは難しいことは覚えておきたい。
ハイエンドなCPUを内蔵しているので価格は高いが電源ユニットを内蔵しており、無線キーボードやマウスを利用すれば、ケーブルの取り回しに悩まされることなく、すっきりと設置できそうだ。2022年内にはさまざまなスタイルのIntel NUCシリーズが投入されるようなので、今後のバリエーション展開も期待したい。
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