金曜日(3月25日)夕方にパソコンSHOPアークを尋ねると、ASUS JAPANのグラフィックスカードがその日に大きく下がったと教えてくれた。「GeForce RTX 30ファミリー全体で(価格が)一段下がりました。特にRTX 3070 Ti/3070/3060 Tiあたりの下がり方が大きいですね」という。
価格表を見ると、GeForce RTX 3060 Tiの欄にある「DUAL-RTX3060TI-O8G-MINI-V2」が7万7800円となっており、9万円台が並ぶ中で確かに際立って安くなっている。同店は「一時的な特価ではなく、通常売価でこの動きは注目に値します。他社にも広がっていく可能性がありますね」と関心を寄せていた。
他店ではまだ同様の動きは見られなかったが、値下がりの動きに驚きはない様子だ。あるショップは「チップの値下げの話などは各社に回っているそうです。ここ最近はRadeonも含めてじわじわ値下がりしているので、その流れを加速させる動きはいつ出てきてもおかしくないですね」という。
一方で、不確定要素が大きいとの意見もある。別のショップは「チップが値下がりしても、他の部材や輸送費の上昇は変わらないため、数年前の水準までは望めないと思います。それに現在もさまざまな不確定要素にさらされており、いつでも反転しかねません。品薄傾向は今も続いていますし、価格面でも一瞬で元通りになる可能性もあるでしょう」という。
いずれに傾くにしろ、当面はグラフィックスカードの値動きに注目する価値がありそうだ。
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