実は、筆者宅にもロボット掃除機があるのだが、最近は床にモノ(特に電源タップから端末まではわせたケーブル)があり、いちいち片付けるのが面倒で、スケジュール通りに稼働させていない状態が続いている。また、飼っている猫のおもちゃ(スティック状のねこじゃらしなど)を何度か掃除機がかんでしまい、取り外すのに苦労したこともある。
家で仕事をしていても、毎回、就業後にはきっちり片付けられるという人であれば不要な機能かもしれないが、時間いっぱいまで仕事をして、それから食事作りに取り掛かるような“ギリギリタイプ”には、かなりありがたい機能ではないだろうか。
先ほど、厚みのあるラグを避けて掃除をしたと書いたが、これは水ふきも同時に行うよう指示していたからであり、吸引の掃除だけであれば、段差を乗り越えて掃除をしてくれるという。
発表会で、エコバックスジャパン マーケティング本部長 下森龍二氏は、「日本の住宅環境は独特だ」と語っていた。「フロアに厚みのあるカーペットが敷かれていること、面積が狭い上に、耐震対策のため壁芯が多く配置されていること、また生活している中で通常生じるホコリだけでなく、黄砂、花粉など四季折々の汚れがあること」を挙げた。
さらに、「共働き世帯の増加、在宅でのテレワークの増加、室内でのペット飼育世帯の増加、環境衛生への意識の高まりなど」から、ロボット掃除機のニーズが高まっていると見ており、「周辺の国よりロボット掃除機の普及率が低い日本では、伸び代が十分にある」と下森氏は予測した。
そのような中で、DEEBOT X1シリーズであれば、「複雑で多様化する日本の住環境が抱えるニーズにマッチした清掃を行い、全自動化により、安心して掃除を任せられ、家族で過ごす時間を増やすことにつなげられる」と解説した。
「時は金なり」ともいう。掃除機をかけることに伴う事前/事後のメンテに時間が取られてしまう人はもちろん、それらが面倒でロボット掃除機の良さを享受できていない、掃除機の他に床ふき用のロボットがあるためスペースを取られがちだ、と考えている人であれば、購入を検討してもいいのかもしれない。
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