Intel Arcシリーズでは、Coreプロセッサと同様に性能の良い順に「3」「5」「7」というクラス(数字)が付与される。エントリー向けは「Intel Arc 3 Graphics」、ミドルレンジ向けは「Intel Arc 5 Graphics」、ハイエンド向けは「Intel Arc 7 Graphics」という名称で展開されることになるようだ。
モバイル向けのArc Aシリーズのエントリー製品である「Arc A350M」の「A350M」は以下のような意味を持つようだ。
- A:Aシリーズ
- 3:エントリー向け
- 50:SKU(個別の製品を識別する数字)
- M:モバイル向け
3月30日(米国太平洋時間)に発表されたArc Aシリーズの製品一覧
エントリーに相当するArc 3 Graphicsは、薄型ノートPC用の独立GPUとしての利用が想定されている。出荷は既に始まっており、搭載ノートPCは4月から順次登場する予定だ。
- Arc A350M
- Xe-Core:6基
- レイトレーシングユニット:6基
- 基本動作クロック:1150MHz
- グラフィックスメモリ:4GB(バス幅64bit)
- TGP(消費電力):25〜35W
- Arc A370M
- Xe-Core:8基
- レイトレーシングユニット:8基
- 基本動作クロック:1550MHz
- グラフィックスメモリ:4GB(バス幅64bit)
- TGP(消費電力):35〜50W
Arc 3 Graphicsの上位製品であるArc A370Mは、そこそこの負荷のかかるゲームでもフルHD(1920×1080ピクセル)/60fpsは確保できるのだという
負荷の低めのゲームならフルHD/90fpsでもプレイできるという
動画のエンコード、トランスコードや編集作業も快適になるようである
ミドルレンジのArc 5 Graphicsは2022年第2四半期(4〜6月)に出荷を開始し、搭載ノートPCは初夏から順次登場する予定だ。
- Arc A550M
- Xe-Core:16基
- レイトレーシングユニット:16基
- 基本動作クロック:900MHz
- グラフィックスメモリ:8GB(バス幅128bit)
- TGP(消費電力):60〜80W
ハイエンドのArc 7 Graphicsも2022年第2四半期(4〜6月)に出荷を開始し、搭載ノートPCは初夏から順次登場する予定だ。
- Arc A730M
- Xe-Core:24基
- レイトレーシングユニット:24基
- 基本動作クロック:1100MHz
- グラフィックスメモリ:12GB(バス幅192bit)
- TGP(消費電力):80〜120W
- Arc A770M
- Xe-Core:32基
- レイトレーシングユニット:32基
- 基本動作クロック:1650MHz
- グラフィックスメモリ:16GB(バス幅256bit)
- TGP(消費電力):120〜150W
Intelが3月30日(米国太平洋時間)に実施したイベントでは、デスクトップPC向けの「Intel Arc Limited Edition Graphics」を2022年夏に発売することが予告された。スペックなどの詳細は不明だが、デスクトップPC向けもしっかり開発が進んでいるようだ。
プレゼンテーションでチラ見せされたIntel Arc Limited Edition Graphics
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.