3月17日(米国東部時間)、Radeon Softwareが「AMD Software」としてリブランドされた。
AMDではAMD Softwareの改善を継続しており、ゲームによってはドライバーを更新するだけで平均フレームレートが最大で10%程度改善するという。最新ドライバーではノートPC向けのRyzen 6000シリーズの一部において「Radeon Super Resolution(RSR)」を利用できるようになるそうだ。
ゲーム側に組み込む汎用(はんよう)超解像技術「AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)」の最新バージョン「FSR 2.0」を実装したゲームがいよいよ登場する。
第1弾のゲームは「DEATHLOOP」で、5月12日(米国東部時間)に公開される予定のアップデートを適用することで対応する。それに続く形で、以下のゲームにもアップデートでFSR 2.0が実装される予定だ。
AMDは最近、RyzenプロセッサとRadeonの組み合わせの優位性をアピールすることが多い。Radeon SoftwareをAMD Softwareにリブランドしたのは、その一環である。
AMDは「Ryzen 7 5800X3DにRadeon RX 6950 XTを組み合わせたシステム」と「Core i9-12900KとGeForce RTX 3090を組み合わせたシステム」を比較して、Resizable BAR/Smart Access Memory(SAM)を使った場合と使わない場合のパフォーマンス差を紹介した。簡単にいうと、AMDのCPUとGPUの組み合わせは、IntelのCPUとNVIDIAのGPUの組み合わせよりもパフォーマンスアップの効果が大きいということである。
ゲームを快適にプレイするなら、CPUもGPUもAMDがいい……と言いたい所だが、ゲームプログラムの最適化状況によっては、パフォーマンスアップの効果が“小さい”はずのIntel CPUとNVIDIA GPUの組み合わせの方がフレームレートが上回ることもある。結局の所、ゲームの快適さは「最適化勝負」になりつつあるような気がする。
CPUがPCI Expressバスを介してグラフィックスメモリに直接アクセスする「Resizable BAR(SAM)」は、ゲームによっては効果が表出しないこともある。しかし、AMDのCPUにAMDのGPUを組み合わせればそんなことはない、と言いたいようである
試験したゲームの多くでは「AMD CPU×AMD GPU」の方がフレームレートで上回るという。ただ、このあたりはCPUやGPUへの最適化具合もパフォーマンスに影響するため、パフォーマンスアップ効果が大きいという「AMD CPU×AMD GPU」でも勝てない場合がある冒頭で述べた通り、日本では今回発表された3つのGPUを搭載するグラフィックスカードが5月13日11時から順次発売される。主な製品と想定販売価格(税込み)は以下の通りだ。
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