米Googleは5月11日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」で、次期フラグシップ「Pixel 7」、2023年発売予定のオリジナルタブレット「Pixel Tablet」、まだ開発段階のARメガネを紹介した。
基調講演の後半、「Pixel 6a」の発表に続けて、プロダクトマネジメント担当副社長のブライアン・ラコウスキ氏が、今秋には「Pixel 7」および「Pixel 7 Pro」を発売すると発表した。
SoCの「Google Tensor」は次世代版になり、OSはおそらく同時リリースになる「Android 13」を搭載する。
画像も披露されたが、それ以外のスペックの詳細は不明だ。背面のカメラバーはPixel 6シリーズから引き継ぐが全体が黒かったPixel 6シリーズと異なり、端末側面のアルミニウムと続く形で、その中にカメラやフラッシュが載っている。
デバイス&サービス担当上級副社長、リック・オステルロー氏は「Pixel Watch」を発表した後、2023年にPixel Tabletを発売すると語った。
Googleはかつて「Nexus」シリーズや「Pixel C」というオリジナルタブレットを提供していたが、2015年のPixel Cを最後にオリジナルタブレット市場から退却したようにみえていた。
オステルロー氏は、タブレットへの復帰は消費者の関心が高まっていることへの対応だと語った。おそらくコロナ禍のパンデミックでタブレットの需要が高まったことを指しているのだろう。
Pixel Tabletは、Pixelシリーズと同じGoogle Tensorを搭載し、OSはAndroid。Googleは2画面あるいは大画面向けAndroidとして「Android 12L」を提供しているが、このタブレットのOSがAndroid 13になるのか13L(?)になるのかの説明はなかった。
ARメガネについては、スンダー・ピチャイCEOが基調講演の最後に語った。メタバース礼賛を批判するかのように「リアルな世界は素晴らしい」と強調し、Googleは長くAR技術を開発してきたと語った。
紹介された機能はリアルタイム翻訳のみ。相手が話す言語をリアルタイム翻訳でメガネのでディスプレイに表示することで、相手の顔の近くに翻訳字幕が表示されるようにする。紹介動画では、中国語しか話さない母親と英語しか話さないその娘がARメガネでコミュニケーションする例が紹介されている。
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