では実際に使ってみよう。ボディーの両側面には、各1基ずつのUSB Type-Cポートが搭載されており、PCとはこのどちらを用いても接続できる。設置のレイアウトに合わせて都合のよい接続先を選択できるのは、他のモバイルディスプレイにない特徴だ。
ざっと見た限り、発色のよさ、および斜め方向から見た時の色の変化の少なさは、この種のモバイルディスプレイの中でも突出している。DCI-P3で99%の色域をカバーしていることも大きく影響していそうだ。
注意したいのは、USB Type-Cポートを計2基搭載しながら、パススルー充電には対応しないことが挙げられる。本製品と同じく計2基のUSB Type-Cポートを備えたレノボ・ジャパンやデル・テクノロジーズのモバイルディスプレイは、本体を経由してUSB PD対応充電器からノートPCに充電を行うパススルー充電が可能なので、USB Type-Cポートが1基しかないノートPCでも、モバイルディスプレイを使いながらの充電が行えた。
しかし本製品はそうした機能は搭載しておらず、ノートPCとの接続中にもう一方のUSB Type-CポートにUSB充電器からケーブルを接続しても、ノートPCは全くの無反応だ。つまり単に、左右どちらのUSB Type-Cポートでも使えるだけの仕様でしかなく、これは非常にもったいないと感じる。
最後に、設定回りをチェックする。
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