Echo Showとも組み合わせ可能! スマートドアベル「Ring Video Doorbell 4」を活用してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)

» 2022年05月30日 12時30分 公開
[山口真弘ITmedia]
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実用性が高い「Echo Show」への通知機能

 最後にAmazonのスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズとの連携機能を見ていこう。これを設定しておけば、ドアベルが押されるのと連動して、Echo Showの画面にライブ映像が表示できるようになる。今回は「Echo Show 8」を用いて検証している。

 利用にあたってはまず、Alexaアプリ上でRingのスキルを認証する必要がある。認証が完了してデバイスの検出を行うと、ドアベル(につけられた名前)が見つかるので、タップすることで連携が完了する。ここまでは、一般的なネットワークカメラのセットアップと同じだ。

 続いてデバイスの設定画面を開き、「モーション検知をアナウンス」と「ドアベル押下をアナウンス」を有効にする。これにより、ドアベルでモーションを検知した場合やボタンが押された場合に、本製品に通知が表示されるようになる。ちなみに自宅内で複数のEcho Showがある場合、表示先は1つだけ指定できる。

Ring Video Doorbell 4 まずはRingスキルを有効化する(左)。Amazonアカウントと、Ringアカウントにそれぞれログインしてリンクを完了させる(中央)。デバイスの検出を実行する。今回は同時発売のカメラ2製品を含む計3製品が検出された。ドアベルの名前である「玄関」にチェックを入れ、置き場所を指定すれば完了だ(右)
Ring Video Doorbell 4 Alexaのホーム画面に本製品(玄関)が表示されるようになった(左)。設定画面を開いて「モーション検知をアナウンス」「ドアベル押下をアナウンス」を有効にする。必要に応じてサウンドを設定しよう(中央)。ライブ映像を表示するEchoデバイスは自由に指定できる(右)

 以上の設定が終わったら、ドアベルの前を被写体が横切るなどすると、本製品の画面に「モーションを検知しました」という通知が表示される。今回実験した限りでは、同様の内容がスマホの通知に飛んでくるのと同じか、むしろ本製品の方が速い場合もあったりと、十分に実用的だ。

 ただしこの画面は、通知をテキストで表示するだけで、タップしても映像を見ることはできない。実際の画面を見る時はスマホを使うか、「Alexa、(ドアベル名)を開いて」と読み上げてドアベルの映像を呼び出すことになる。後者の場合も、見られるのはライブ映像だけなので、モーション検知の原因をさかのぼって把握するには、スマホ経由でアクセスする必要がある。

 ちなみに、Ringのモーション検知をAlexaの定型アクションのトリガーに用いて、モーション検知時にライブ映像を表示するTipsもあるとのことだ。

 これらの通知は画面上で何らかの操作を行っていても、割り込んで表示される。これは挙動としては正しい。一般的なTVドアホンでも、来客対応は各タスクの中でも最優先になるからだ。とはいえ元の画面に戻りやすくするためには、ピクチャーインピクチャーなどの機能があればなお便利になるのではと思う。

 気になるのは、一定時間が経過するまでこの画面が消えないことだ。もちろんその間、画面をタップしてホーム画面に戻ることは可能だが、例えばプライムビデオを再生中に通知が割り込んできた場合、続きから再生するには、この通知が自動的に消えるのを待つしかない。通知を確認したら手動で消せるボタンがほしいところだ。

Ring Video Doorbell 4 モーションを検知すると指定したEcho Showにこのように通知が表示される。スマホと違い、Echo Showはタップしても実際に映像が見られるわけではない
Ring Video Doorbell 4 「Alexa、(ドアベル名)を開いて」と音声で指示することでドアベルの映像を呼び出すことはできるが、これならば通常のネットワークカメラでも対応が可能だ
Ring Video Doorbell 4 ホーム画面からカメラを呼び出すこともできるが、これもやはり通常のネットワークカメラでも可能なことで、本製品ならではの優位性というわけではない

 続いて、ドアベルのボタンを押した場合の挙動を見ていこう。通知先がEcho Showの場合、スマホに通知するのと異なり、ライブ映像が全画面で表示される。一般的なTVドアホンと同じ挙動だ。ロック解除が必要なスマホと違い、一発で表示されるので利便性が高い。

 気になったのは、このライブ映像はすぐにオフになってしまい、そのあと再度呼び出す手段を持たないことだ。さらにオフになった時点でドアベルはまだ青いLEDが回転しているなど、挙動がふぞろいなのも気になる。またスマホアプリを使ったモーション検知でも触れたように、まれに20数秒表示が遅れるケースがあるのも気になるところだ。

Ring Video Doorbell 4 ドアベルのボタンを押した場合は、ライブ映像が直接表示される。挙動もスピーディーで、これだけでもEcho Showを組み合わせる価値はある

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