その他、LIFT M800での変更点や改良点を以下にまとめた。
MX Virticalでは、Bluetooth Low Energyとロジクール独自のUnifying両対応で3台までペアリング可能だった。LIFT M800では3台までのマルチペアリングとBluetooth Low Energyはそのままに、Unifyingが最新のLogi Boltに変更されている。
Logi Boltは連邦情報処理標準(FIPS)準拠のセキュリティモード1〜セキュリティレベル4で設計されたBluetooth Low Energyをベースとしたロジクールの新開発プロトコルで、LIFT M800にはレシーバーも標準で付属している。
MX Virticalはバッテリーを内蔵した充電式だったが、LIFT M800では電池式となった。充電式は高圧/大容量が実現しやすい反面、バッテリーが劣化した際に交換できない製品も多い。電池式は高電圧を必要とする機器では必要本数が多くなり、消費電力の大きい機器では頻繁に交換しなくてはならないが、LIFT M800は単3形乾電池1本で約2年間交換せずに使用できる。
テレワークの普及によってビデオ会議が増え、入力回りのデバイスはより静音性のニーズが高まっている。LIFT M800では静音スイッチが採用されており、MX Verticalに比べると非常に小さなクリック音になっている。
特に耳障りに感じる高音域が大幅にカットされているので、音楽などを聞きながらでも邪魔することがない。それでいてクリック感はしっかりあるため、フィーリングは全く損なわれていない点も高評価だ。
小型化されたLIFT M800だが、左側面の進む/戻るボタンは逆に大型化されている。丸みを帯びた形状に加え、親指の当たる部分に窪みが作られており、指の感触だけでボタンの判別がしやすい。
また、MX Virticalでは最頂部にあったDPI切り替えボタンがMX Master 3やMX Anywhere 3と同様にホイールの手前に移動している。
DPI切り替えボタンと言ってはいるが、ボタンの機能自体はユーティリティーの「Logi Options+」で変更することが可能だ。細かい部分だが、ホイールの周囲の窪みによってホイール側面からでも回転させやすくなっており、人差し指を左ボタンから離さずにスクロールすることができる。
最後に、縦型モデルゆえの独特な注意点も確認しておこう。
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