ASUS JAPANから、同社のゲーミングブランド「ROG」シリーズの名を冠するメカニカルキーボード「ROG STRIX FLARE II ANIMATE」(以下、FLARE II ANIMATE)と、「ROG STRIX FLARE II」(以下、FLARE II)が発売された。どちらも赤軸(ROG NX RED)と茶軸(ROG NX BROWN)のキースイッチをラインアップに備えているのが特徴だ。
一方で両モデルの違いは、ボディー右上に白色LEDのドットアニメが表示される「AniMe Matrix LED」の搭載の有無のみとなる。そこで今回はAniMe Matrix LEDを搭載した上位モデルFLARE II ANIMATEの赤軸モデルを紹介しよう。
価格はいずれもオープンプライスだが、同社直販のASUS Storeでの価格はFLARE II ANIMATEが3万3800円、FLARE IIは2万6800円(いずれも税込み、以下同様)となっている。なお今回のラインアップには日本語キーボードは含まれず、英語キーボードのみだ。
FLARE II ANIMATEは、テンキーとファンクションキー、Windowsキーなどを含むフルキーボードの英語104キーボードだ。このため本体サイズは約435(幅)×165(奥行き)×40(高さ)mmと大きい。本体重量は公称で約1113g、ケーブル込みの実測で1216gとかなりの重さがあるが、そのぶん、キーを強く入力しても本体が動くこともなく、安定したタイピングを可能としている。
キーピッチは実測で19mm、キーストロークは4mmだ。キーボード底面にはチルトスタンドが用意されており、これを利用すると5度傾けられるので、奥側にある数字キーやファンクションキーなどが打ちやすくなる。
キートップは同社独自の「ROG PBT Doubleshot Keycap」となっており、軽量なポリブチレンテレフタレート(PBT)によって作られている。このキーキャップは耐摩耗性があり、表面がテカりにくくなっているが、キーキャップは文字の素材と一体成形されており、印刷されたものとは異なり文字がかすれない。キー表面もエルゴノミクスデザインでカーブが描かれており、指先にフィットするようになっている。
FLARE II ANIMATEのキースイッチは「ROG NXメカニカルスイッチ 赤軸」「ROG NXメカニカルスイッチ 茶軸」の2つが用意されている。両者の入力音はそれほど差がなく、リニアキースイッチの「Razer Huntsman Mini」や、静電容量無接点方式の「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」のように静かではないが、残響音はうまくカットされている。ロジクールの「G913」リニアと似たようなイメージで、それなりに入力音はするものの、メカニカルスイッチらしいタイピングが可能だ。
筆者は茶軸が好きなのでそちらをメインに使ってみたが、深いキーストロークに伴う気持ちのよいタイプ感があり、適度な反発感も含めて、長時間入力していても指の疲れを感じることはなかった。キー加重については、ROG NXメカニカルスイッチのWebサイトによると、スペックでは赤軸が55gf、茶軸は58gfとなっている。
FLARE II ANIMATEはキースイッチが取り外し可能で、他のキースイッチに差し替えることができるので、専用のリムーバーも付属している。なお同社のWebサイトによると、ZealioやHOLY PANDAのメカニカルスイッチを扱える記載されているが、Cherry MX互換のスイッチであれば利用できるだろう。
なお、キーの交換はホットスワップでも可能だが、ショートを防ぐためにも電源を落とした状態での交換が推奨されている。
続いて、メディアコントロール部分をチェックする。
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