本製品はRingブランドの製品ということで、設定は前回のRing Stick Up Cam Batteryや、同じくRingのドアベル「Ring Video Doorbell 4」と同じく、Ringアプリを使って行う。
設定項目は、屋外利用に伴う項目は省かれているものの、基本的には同様だ。モーション検知などの細かい設定も、ざっと見た限りでは違いはない。AmazonアカウントではなくRingの専用アカウントを使うことから、セットアップ中に両アカウントを行ったり来たりする面倒さも同様だ。
いずれにせよ設定項目は非常に多く、初見ではどれを有効/無効にすべきか判断に迷うこともしばしばなので、まずはざっと動作するところまで持っていき、後は使いながら調整していくのがよいだろう。
機能や使い勝手は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同じということで、詳細な説明は前回の記事に譲るが、違いとして挙げられるのは、視野角がわずかに広いことだ。Ring Stick Up Cam Batteryは対角/水平/垂直の順に130/110/57度だったのが、本製品は140/115/60度と広めになっている。
数値にするとごくわずかだが、これが室内の映像だと、カバーできる範囲が横幅にして1〜2mは違ってくるので、狭い部屋でなるべく広い範囲を映したい場合には、Ring Stick Up Cam Batteryではなく本製品を選んだ方がよい。現行のネットワークカメラは対角130度以下の製品が多いので、本製品の画角の広さは他社製品との比較時にも強みとなる。
Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」との連携方法もチェックしておこう。今回は「Echo Show 8」を用いて検証している。
手順は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同様で、まずAlexaアプリにRingのスキルをインストールし、カメラの検出を実行する。本製品が検出されるので、自宅内での置き場所を指定した上で適切な名前をつける。これにより、「アレクサ、(カメラ名)を見せて」と声をかければ、Echo Showの画面に、カメラの映像が映し出されるという流れだ。
モーション通知にも対応している。Alexaアプリで本製品の設定画面を開いて「モーション検知をアナウンス」をオンにすると、動きを検知した時に「(カメラ名)で動作を検知しました」と画面に表示される。ただしテキストをタップしても映像は表示されず、声を掛けなければ映像は表示されない。これは本製品側でなくEcho Show固有の問題だ。
これらの機能および挙動は、他社のAlexa対応ネットワークカメラと同等で、特に本製品ならではという強みはない。Amazon傘下のメーカーということで、何らかのプラスαは将来的には欲しいところだ。
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