屋外対応モデルと思わぬ相違点が? 屋内用小型ネットワークカメラ「Ring Indoor Cam」を試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2022年06月28日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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機能や使い勝手は上位モデルを継承 画角の広さは利点

 本製品はRingブランドの製品ということで、設定は前回のRing Stick Up Cam Batteryや、同じくRingのドアベル「Ring Video Doorbell 4」と同じく、Ringアプリを使って行う。

 設定項目は、屋外利用に伴う項目は省かれているものの、基本的には同様だ。モーション検知などの細かい設定も、ざっと見た限りでは違いはない。AmazonアカウントではなくRingの専用アカウントを使うことから、セットアップ中に両アカウントを行ったり来たりする面倒さも同様だ。

 いずれにせよ設定項目は非常に多く、初見ではどれを有効/無効にすべきか判断に迷うこともしばしばなので、まずはざっと動作するところまで持っていき、後は使いながら調整していくのがよいだろう。

Ring Indoor Cam Ringアプリを起動し、デバイスのセットアップから「セキュリティカメラ」を選ぶ(左)。本体のQRコードをスキャンする(中央)。カメラに名前をつける。今回は設置場所である「二階」を選択(右)
Ring Indoor Cam 電源を入れてしばらく待つと前面のLEDが青く点灯するので、上部のボタンを押す(左)。本製品をWi-Fiへ接続し、Wi-Fi回りの設定を行えば設定完了だ(中央)。続いてデバイスの取り付け作業を行う(右)
Ring Indoor Cam 続いて、モーション検知など各種オプションを設定する(左)。スマートアラートでは、人物とそれ以外とで録画および通知の有無を選べる(中央)。カメラで記録したくない場所にプライバシーゾーンを設定できる。これらの作業が終われば設定は完了だ(右)
Ring Indoor Cam Ringアプリのホーム画面に他のカメラとともにプレビューが表示される(左)。タップするとモーション録画の映像が表示される。カレンダーなどでの絞り込みも可能だ(中央)。ライブ映像を見ることもできる。こちらはマイクを使って呼びかけたりサイレンを鳴らしたりすることも可能だ(右)

 機能や使い勝手は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同じということで、詳細な説明は前回の記事に譲るが、違いとして挙げられるのは、視野角がわずかに広いことだ。Ring Stick Up Cam Batteryは対角/水平/垂直の順に130/110/57度だったのが、本製品は140/115/60度と広めになっている。

 数値にするとごくわずかだが、これが室内の映像だと、カバーできる範囲が横幅にして1〜2mは違ってくるので、狭い部屋でなるべく広い範囲を映したい場合には、Ring Stick Up Cam Batteryではなく本製品を選んだ方がよい。現行のネットワークカメラは対角130度以下の製品が多いので、本製品の画角の広さは他社製品との比較時にも強みとなる。

Echo Showとも連携可能も行えるが強みはなし

 Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」との連携方法もチェックしておこう。今回は「Echo Show 8」を用いて検証している。

 手順は前回のRing Stick Up Cam Batteryと同様で、まずAlexaアプリにRingのスキルをインストールし、カメラの検出を実行する。本製品が検出されるので、自宅内での置き場所を指定した上で適切な名前をつける。これにより、「アレクサ、(カメラ名)を見せて」と声をかければ、Echo Showの画面に、カメラの映像が映し出されるという流れだ。

 モーション通知にも対応している。Alexaアプリで本製品の設定画面を開いて「モーション検知をアナウンス」をオンにすると、動きを検知した時に「(カメラ名)で動作を検知しました」と画面に表示される。ただしテキストをタップしても映像は表示されず、声を掛けなければ映像は表示されない。これは本製品側でなくEcho Show固有の問題だ。

 これらの機能および挙動は、他社のAlexa対応ネットワークカメラと同等で、特に本製品ならではという強みはない。Amazon傘下のメーカーということで、何らかのプラスαは将来的には欲しいところだ。

Ring Indoor Cam Echo Showで見るための設定はAlexaアプリ側で行う。検出実行後、設置場所を指定する(左)。名前をつけて完了させる。設置場所と名前が同じだとこのように「二階を二階に追加しました」といった表示になる(中央)。Alexaアプリのデバイスごとの設定画面で、「モーション検知をアナウンス」をオンにしておこう(右)
Ring Indoor Cam カメラがモーションを検知するとこのようにEcho Show側に通知が飛んでくる。また音声でもアナウンスされる
Ring Indoor Cam 画面をタップしてカメラの映像を呼び出すこともできる。Echo Showのホーム画面を下にスワイプして「スマートホーム」を選択する
Ring Indoor Cam カメラの一覧から本製品を探してタップする
Ring Indoor Cam 映像が表示された。マイクを使ってカメラ越しに声をかけることもできる

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