Dragonflyブランドからは、Chromebookの「HP Elite Dragonfly Chromebook Enterprise」も投入される。その名の通りGoogleの「Chrome OS」を搭載するChromebookで、最小構成の税込み直販価格は21万7800円となる。ただし、今回発表された新モデルでは唯一、個人向けの直販ストアにおける取り扱いの予定がない。
Elite Dragonfly Chromebook Enterpriseは、HPのChromebookとしては最高スペックを備えるハイエンドモデルだ。Chromebookというと比較的スペックの低いハードウェアでも快適に動作することで知られているが、米国の法人ユーザーを中心にハイスペックなChromebookを求めるニーズが高まっており、それに応えるためにリリースされたという。
このモデルはコンバーチブル式の2in1ボディーを採用しており、タッチ操作とペン入力にも対応する(ペンは付属する)。
CPUは第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のUシリーズで、以下のいずれかを選択できる。
メインメモリはLPDDR4x規格で、容量は8GBまたは16GBとなる。ストレージはPCI Express接続のSSDで、容量は128GBか256GBから選べる。先述の通りOSはChrome OSで、企業向けの管理機能「Chrome Enterprise」のライセンスが付属する構成も用意する。「Google Play」を通して一部のAndroidアプリを利用できる他、Linuxの開発環境を構築することも可能だ。
ディスプレイはタッチ操作とペン入力に対応する13.5型液晶で、解像度は1920×1280ピクセルとなる。パネルのスペックはモデルによって以下の通り異なる。
WebカメラはフルHD撮影に対応する約500万画素センサーを搭載する。プライバシーに配慮したシャッターも用意され、指紋センサーも備えている。
オーディオはDragonfly G3と同様、4スピーカーを搭載し2基のマイクを内蔵する。
ポート類は、左側面にHDMI出力端子、Thunderbolt 4端子、microSDメモリーカードスロットを、右側面にnanoSIMスロット(モバイル通信対応構成のみ)、Thunderbolt 4端子、USB 3.0 Type-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を備える。USB PDによる電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(※1)とBluetooth 5.2に対応する。5G/LTE通信モジュールを内蔵する構成も選択可能で、内蔵した場合はnanoSIMカードとeSIMのデュアルSIMに対応する。
キーボードは日本語配列とUS配列から選択可能だ。
バッテリーは4セル(50Wh)のものを搭載する。ボディーサイズは約294.5(幅)×221.8(奥行き)×16.6(厚さ)mmで、重さは約1.27kgとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.