早速だがベンチマークテストを通して、このX1 Carbon Gen 10のパフォーマンスをチェックしていこう。なお、テストでは電源設定を全て「バランス」としている。
まず「CINEBENCH R23(Microsoft Store版)を使ってCPUのパフォーマンスを確かめる。
Eコアが増えた分だけマルチコアのスコアは伸びており、MPレシオ(シングルコアスコアに対するマルチコアスコアの倍率)は5.49倍となっている。単純計算すると8基のEコアで「1.49倍」を稼いでいる計算だ。電源設定を「高パフォーマンス」にすれば、さらなる伸びを期待できそうである。
これだけのスコアが出ていれば、普段使いにおいてCPUが起因する“もたつき”は発生しないだろう。
続いて「PCMark 10」を使って普段使いのパフォーマンスを見てみる。結果は以下の通りだ。
Gen 9と比べると、全てのスコアが伸びている。特にコア数が多いほど有利とされているDigital Content Creationは伸び率が高めである。クリエイティブな作業をする機会がある場合は、Eコアが追加されたことによる恩恵は大きいだろう。
一方で、表計算やワープロといった一般的なビジネスユースにおける性能は、あくまでスコアベースでは小幅な伸びとなっている。とはいえ、第10世代Coreプロセッサを搭載するGen 7よりも古い世代のX1 Carbonを使っているユーザーなら、ディスプレイの表示領域拡大と相まって、快適性の高まりを体感できるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.