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「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」を試して分かった! パワーアップしている点と気になる点(2/3 ページ)

» 2022年07月21日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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普段使いのパフォーマンスをチェック!

 早速だがベンチマークテストを通して、このX1 Carbon Gen 10のパフォーマンスをチェックしていこう。なお、テストでは電源設定を全て「バランス」としている。

 まず「CINEBENCH R23(Microsoft Store版)を使ってCPUのパフォーマンスを確かめる。

  • X1 Carbon Gen 10(Core i5-1240P)
    • マルチコア:6568ポイント
    • シングルコア:1197ポイント(MPレシオ:5.49倍)

 Eコアが増えた分だけマルチコアのスコアは伸びており、MPレシオ(シングルコアスコアに対するマルチコアスコアの倍率)は5.49倍となっている。単純計算すると8基のEコアで「1.49倍」を稼いでいる計算だ。電源設定を「高パフォーマンス」にすれば、さらなる伸びを期待できそうである。

 これだけのスコアが出ていれば、普段使いにおいてCPUが起因する“もたつき”は発生しないだろう。

CINEBENCH R23 CINEBENCH R23の結果

 続いて「PCMark 10」を使って普段使いのパフォーマンスを見てみる。結果は以下の通りだ。

  • 総合:5143ポイント
  • Essentials(アプリ起動、Web会議、Webブラウズ):9668ポイント
  • Productivity(表計算、ワープロ):6451ポイント
  • Digital Content Creation(写真/動画の編集やレンダリング):5919ポイント

 Gen 9と比べると、全てのスコアが伸びている。特にコア数が多いほど有利とされているDigital Content Creationは伸び率が高めである。クリエイティブな作業をする機会がある場合は、Eコアが追加されたことによる恩恵は大きいだろう。

 一方で、表計算やワープロといった一般的なビジネスユースにおける性能は、あくまでスコアベースでは小幅な伸びとなっている。とはいえ、第10世代Coreプロセッサを搭載するGen 7よりも古い世代のX1 Carbonを使っているユーザーなら、ディスプレイの表示領域拡大と相まって、快適性の高まりを体感できるはずだ。

PCMark 10 PCMark 10の結果

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