話の勢いで、塚本店長に人気のRyzenをCPUに据えたモデルを作り上げてもらった。ただし、ゴリゴリのハイスペックではなく、性能も重視しつつ、できるだけコスパのよいパーツをセレクトしてもらった。なおケースは先ほど挙げたNZXT「H510 Flow Matte White」で決まり、ということだ。
まずは注目のCPUからだ。塚本さんは「CPUはコスパのよいRyzen 5600シリーズがよいですね。中でもZen 3のRyzen 5 5600Xは一押しです」と述べる。Ryzen 5800/5700シリーズに比べると弱そうにも見えるがそんなことはない。ドスパラ価格は3万800円だ。
続いてはマザーボードで、「Ryzen 5 5600Xに合わせるのであれば、ASRockの『X570S PG Riptide』がよいですね」。AMD X570チップセットを搭載したゲーマー向けのマザーボードで、「Killer E3100G(2.5GbE対応)」の有線LANチップも備えている他、Lightningゲームポートを搭載している。LightningゲームポートとはUSB接続のマウスとキーボードをそれぞれ別のコントローラー経由でつなげるため、混信しないスムーズな通信を実現している。ドスパラ価格は2万3980円だ。
次にストレージだ。「ストレージはやはり1TBの容量は欲しいですね。中でもPCI Express 3.0 x4接続のM.2 SSDは、価格もこなれてきたので求めやすくなっています」と塚本さん。転送速度も店内の価格表に書かれているので、それを参考に求めるとよいだろう。価格は1万円程度〜1万5000円程度だ。
グラフィックスカードのお勧めは、GeForce RTX 3060搭載のMSI「GeForce RTX 3060 AERO ITX 12G OC」だ。「GeForce RTX 3060よりも上のクラスだとかなり値段が上がるので、このあたりを押さえておけば問題ないと思います」という。しかもカード長が約172mmと短く、小型のPCケースでも収まるのはポイントが高い。価格は4万8980円だ。
ストレージと同様、買うときに悩むのはメモリだ。「今は高速なDDR5-4800対応メモリもありますが、こちらもこなれているDDR4-3600対応メモリをお勧めします」とのこと。DDR5とDDR4、ベンチマークテストをするのであればもちろん差は出るが、普通にAAAタイトルをプレイするのであれば、まだDDR4で十分だろう。
ただし、これからPCを組むなら最低でも容量は16GB以上にしたい。ドスパラの価格表には2枚セットの価格が表示されており、買い間違えることはほぼないだろう。価格は8GB×2が9000円〜1万2000円程度、16GB×2が1万7000円〜2万3000円程度だ。
一押しの電源ユニットに挙げられたのは、DeepCoolの「PQ850M」だ。出力850Wの電源ユニットで、80PLUS GOLD認証を受けていて安心して使えるのもよい。「価格も1万2980円と求めやすいです。安定した電源を使うのは基本ですね」と塚本さん。
ここで紹介したPCパーツは全てドスパラ大分光吉インター店に行くと手に入るので、自作をしてみたい場合は参考にしてほしい。
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