第13世代Coreプロセッサは、特にマルチスレッド性能の向上が大きい。そのこともあって、Intelはゲームにおける高フレームレートの維持やコンテンツ制作におけるレンダリング、各種光源計算の高速処理に重点を置いた機能説明を行った。
前世代のCoreプロセッサ、あるいは競合であるAMDのRyzenプロセッサとの比較グラフもあるにはあるが、いずれにしてもプロセッサの世代が変われば、性能も大きく変化するというのを実感しやすいデータが示された、
特にタスクマネージャーでの各スレッドの動作状況を見てみれば分かるように、Eコアの増加の寄与が非常に大きく製品選択の参考になる。
まず示されたのは、ゲームにおけるパフォーマンスレシオである。このスライドではCore i9-13900KとCore i9-12900Kを比べているが、ゲームによっては最大1.2倍のパフォーマンスを発揮する
続けて登場したのは、現時点で入手できる中で一番パフォーマンスの高い「Ryzen 9 5950X」(16コア32スレッド、3.4GHz〜4.9GHz)を1とした場合の平均フレームレートを示したグラフである。ゲームはCPUやGPUへの最適化がパフォーマンスを左右することもあるが、ここに示されたゲームでは比較的高いパフォーマンス向上を期待できそうである。右に写っているのは、このパートを担当したゲーミング部門のジェネラルマネージャを務めるマーカス・ケネディ氏
ゲームと比較するとマルチスレッド性能がモノをいう場面がクリエイター向けアプリでも、第13世代Coreプロセッサは優位だという。Ryzen 9 5950Xは「全てがPコア」の16コア32スレッド、Core i9-13900Kは性能に差のあるコアを組み合わせて24コア32スレッドだが、やはり物理的なコアは多い方が有利ということなのかもしれない
タスクマネージャーを見てみると、PコアだけでなくEコアにもしっかりと作業が割り振られている。マルチスレッド性能が重要なクリエイター向けアプリでは、Eコアが増えた分だけ作業が快適になったことを示唆している
今回発表されたアンロック対応のSシリーズは、Intel XTUを使って簡単にオーバークロック設定を行える。Intelのラボでは液体窒素を使ってPコアを8GHz超、DDR5メモリは毎秒10000MT(DDR5-10000相当)で稼働することに成功したという
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