1万円ちょっとでワンランク上のビデオ会議を実現! 「JBL Quantum Stream」を試す(4/4 ページ)

» 2022年09月29日 12時00分 公開
[今藤弘一ITmedia]
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それぞれのモードで音質をチェック

 ここからは、JBL Quantum Streamの音質についてチェックしていこう。まずは単一指向性と無指向性での聞こえ方の違いについて見ていく。1000Hzの音をスマホから流し、マイクの周囲をぐるりと回して録音した。

 単一指向性では、スマホが奥に回ると同時に音が小さくなり、手前に回ると再び大きくなるのが分かるだろう。無指向性ではそのような聞こえ方の違いはなく、しっかりと全方位で音を拾っているのが分かる。

 続いて、先ほど紹介したイコライザーで変化させた音をチェックしていこう。Windows 11の「ボイス レコーダー」で録音した音を比較してみてほしい。

 聞くと分かるが、フラットでは特に強調するところもなく、聞き取りやすい感じだ。マイクブーストは声が前に押し出されるように、音声が強調される。ストリーミングは低音が強めで、全体的に柔らかく感じる。スタジオでは周囲の音を押さえる形で声を強調する。カンファレンスは硬質な感じに声を加工しているようだ。だがいずれの場合も音声がしっかりと聞こえるので、マイクとしての性能はよいといえる。

 試しに、筆者が手持ちのゲーミングヘッドセットで録音した音が以下のものだ。

 システム設定にあるマイク音量を最大にしているのだが、マイクからの音が弱く聞きづらい。JBL Quantum Streamが音を捉えてちゃんと伝えていることがよく分かる。

 ただし実際に聞いて分かるように、高性能ゆえに環境音に起因するノイズをかなり拾う。これはJBL Quantum Streamにノイズキャンセリングの機能が用意されていないからだ。

 もっとも、GeForceシリーズなどを利用している場合は「NVIDIA Broadcast」、AMDなら「AMD Noise Suppression」といったノイズキャンセリング機能を使ったり、最近のPCではノイズキャンセリング機能を標準で装備したモデルもままあったりするので、うまく併用したいところだ

 以下では、NVIDIA Broadcastの有無で違いを見てみよう。

 聞くと分かるように、NVIDIA Broadcastを利用すると、環境音やヒスノイズがカットされ、とてもクリアな音で録音できている。

ゲーム配信やポッドキャスト、Web会議が多い人には便利なアイテム

 以上のテストから、JBL Quantum Streamは専用のマイクとして十分な性能を持っていることが分かったかと思う。ノイズキャンセリング機能がないのは残念だが、GPUやCPUを活用したノイズキャンセリング機能を併用することで補完できる。

 長時間耳にしても聞き疲れのしない音なので、ゲーム内のチャットや配信、ポッドキャストや音声録音、Web会議などさまざまな用途で気軽に利用できるアイテムだと思う。

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