米Microsoftは10月12日午前10時(米東海岸時間、日本時間で10月12日午後11時)に「Microsoft Fall 2022 Event」と題したイベントを開催する。
恒例の「Surface」新製品を発表するイベントだが、特設サイトを介して誰でもイベントの模様を閲覧可能だ。ここでの発表内容については以前のレポートでも触れたが、事前に改めてチェックしておきたい。
前回のレポートでは、x86プロセッサを搭載した「Surface Pro」とArmプロセッサを備えた「Surface Pro X」の2系統の製品が、「Surface Pro」のブランドで統合される可能性について触れた。これについては、実質ブランディングを変更しただけなので製品そのものが大きく変化するわけではないが、統一「Surface Pro」の新製品と合わせ、今回は「Surface Laptop」と「Surface Studio」の計3製品のラインが更新される。
第5世代以降、ほぼ毎年アップデートが行われるSurface Proはともかく、「Surface Laptop 4」は1年半前のリリース、「Surface Studio 2」に至っては最終製品が3年前から更新されていない。Surfaceユーザーは“流行り物”を追いかける傾向が薄いとはいえ、さすがにそろそろ世代交代の時期が近付いてきたと考えていい。
まず「Surface Pro 9」だが、Armについてはプロセッサバリエーションの1つという扱いになる。Windows Centralがリーク情報を交えた情報をまとめているが、バリエーションとしてはx86プロセッサ側が第12世代Intel Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)ベースで、Arm側はQualcomm Snapdragon 8cx G3(Microsoft SQ3)となる。
キーボードを含む周辺機器やインタフェースなどは共通化されているものの、搭載するSoCの違いからか選択可能なメモリやストレージ容量が異なっている。また、Arm側は5G接続オプションが提供されるが、同誌のスペック表を確認する範囲ではx86モデルではWi-Fi接続のみで、発表時点でLTEや5Gオプションはないものとみられる。
続いて「Surface Laptop 5」だが、同誌がまとめたスペック表を確認する限りでは、選択可能なプロセッサのバリエーションがかなり削減されている。
具体的には、Surface Laptop 3以降で採用され、Laptop 4の時代にも用意されていたAMD Ryzenの選択肢が省かれ、Intelプロセッサの構成のみになっている。ディスプレイサイズは従来同様13.5型と15型の2系統が用意され、メモリとストレージの構成を変更可能だ。
プロセッサはSurface Pro 9と同じ第12世代Intel Coreとなる他、同シリーズ初のThunderbolt 4ポートを装備することで、周辺機器の高速接続が可能になっている。
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