前述2つの製品シリーズについては順当進化ということで、特に疑問に思う点はない。今回の注目はおそらく「Surface Studio 3」だ。やはりWindows Centralがリークした情報を元にしたスペック表を作成していたり、FCCが誤って公開した写真にSurface Studio 3らしき製品が映り込んでいる模様が紹介されていたりするが、時期的に考えてもおそらくSurface Studio 3が登場する可能性は高いだろう。
登場がうわさされる製品をまとめたザック・ボーデン氏は、Studio 3についてプロセッサは第“11”世代Intel Coreを採用し、GPUもNVIDIA RTXの前世代のものを選んでいると指摘している。また32GBのメモリと1TBのストレージを内蔵するが、同製品では複数のコンフィグレーションを用意せず、SKUが1つしか存在しない可能性があるとしている。
前モデルのSurface Studio 2に比べると年数経過もあり大きな性能飛躍となるが、Surfaceのデスクトップ製品にハイエンド性を望んでいたユーザーには、うわさ通りのスペックならやや残念な内容かもしれない。
もしスペック以外の点でサプライズがない場合、既存のSurface Studioユーザーの乗り換え先としての役割が大きいと考える。なお、Thunderbolt 4への対応が行われるため、周辺機器接続の面でメリットを享受できるとみられる。
一方で、2021年に登場した「Surface Laptop Studio」が大幅に値下げされて出回っているという話もあり、うわさを踏まえてこうした製品に飛びつくという選択肢もあるだろう。
なお、2022年5月に開催されたMicrosoft Buildで発表されたBlack Rock(開発コード名)こと「Project Volterra」が、このタイミングで正式発売されるのではないかという話もある。
いわゆる「Mac mini」型の小型ArmデスクトップPCで、Snapdragon 8cx Gen 3を搭載する。特徴としてはNPU(Neural Processing Unit)をSoC内に包含している点で、これに対応したアプリケーションの実行や開発を促すことを目的としている。
別件のレポートでも触れたが、Intelも2023年にリリースを予定する次期Intel Coreプロセッサの「Meteor Lake」(開発コード名)においてVPU(Vision Processing Unit)統合計画を発表している。機械学習向けのプロセッサコアの統合がx86とArmで進む中で、Project Volterraはその先駆者的存在として機能することになりそうだ。
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