デスクトップ向け「第13世代Coreプロセッサ」はどんな感じ? 先行レビューキットをチェック!

» 2022年10月10日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、Intelは米国時間の10月20日、「第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)」のハイエンドデスクトップ向け製品を発売する。

 同社では一部のメディアを対象に「Core i9-13900K」(Pコア8基16スレッド/3GHz〜5.8GHz+Eコア16基16スレッド/2.2GHz〜4.3GHz)と「Core i5-13600K」(Pコア6基12スレッド/3.5GHz〜5.1GHz+Eコア8基8スレッド/2.6GHz〜3.9GHz)からなる先行レビューキットを提供している。

 先日、ITmedia PC USER宛にそのレビューキットが到着したので、その“中身”を簡単に紹介する。

届いたもの ITmedia PC USERに割り当てられたレビューキットが到着!(撮影:迎悟、以下同)

箱にはコアのマップを印刷

 レビューキットが入っている化粧箱は光沢仕上げで、Intelロゴの左上に第13世代Coreプロセッサのものとおぼしき「ダイ(鋳型)」のイメージが印刷されている。

 ただ、このイメージをよく見ると、ダイの右側に来るべきパフォーマンスコア(Pコア)が見切れている。「まずは最大4ユニットになった高効率コア(Eコア)を見て!!」ということなのだろうか……?

化粧箱 化粧箱の左上にはダイのイメージがあるが、Pコアが見切れてしまっている

 化粧箱を開封すると、ようやくダイの“全貌”が明らかとなる。上ぶた側にダイの左方、CPU本体と記念品が封入されている側にダイの右方が印刷されており、「これがCPUの中にギュッと入っているのか……」と感慨を与えてくれる。

箱の中 化粧箱を開けると、第13世代Coreプロセッサのダイの全景が印刷されている

記念品にもダイのイメージ図

 Intelの先行レビューキットには、何らかの“記念品”が一緒に封入されていることが多い。今回は、第13世代Coreプロセッサの現時点におけるラインアップの概要とダイのイメージ図を印刷した「モニュメント」が付属していた。

 このような記念品は「何の意味があるのか?」という議論を呼びそうだが、レビュアーにとって、発売に先んじて“正規に”レビュー(テスト)を行った証明となる。そういう意味で“プライスレス”なのだ。

 ちなみに記念品にはシリアル番号が刻まれており、ITmedia PC USERに割り当てられたのは(恐らく)全世界で962セットあるレビューキットのうちの「474番」だった。

正面 ITmedia PC USERに割り当てられたレビューキットは、962セット中の「474番」だった
裏面 ダイのイメージ図は記念品にも印刷されている

CPU本体は第12世代とおおむね同じ

 レビューキットのCPUは、通常とは異なるコンパクトなパッケージに封入されている。先述の通り、今回は最上位モデルであるCore i9-13900Kと(現在のラインアップでは)エントリーモデルであるCore i5-13600Kが別々に封入されていた。

 CPUの先行レビューキットは「最上位」と「エントリー」、「最上位」と「真ん中」あるいは「最上位」「真ん中」「エントリー」というセット内容になることが多いのだが、今回は「最上位」と「エントリー」というセットである。

レビューキット 今回のレビューキットは、最上位モデルとエントリーモデルという構成となっている。寸法ほぼギリギリサイズの箱にCPUが入っていることもあったが(参考記事)、今回はゆとりのあるサイズの箱に入れられてきた

 同じCPUソケット(LGA 1700)を使っているということもあって、第13世代Coreプロセッサの外観は第12世代Coreプロセッサのそれと大きく変わらない。今後発売される「Intel Z790チップセット」を搭載するものを含めて、マザーボードは原則として第12世代Coreプロセッサと第13世代Coreプロセッサで“共用”できる。

 ただし、既存のIntel 600シリーズを搭載するマザーボードで第13世代Coreプロセッサを利用する場合、事前にUEFI(BIOS)の更新が必要な場合があるので注意したい。

CPU
CPU CPUの外観は第12世代Coreプロセッサとほぼ同じように見える(左がCore i9-13900K、右がCore i5-13600K)

 レビューキットに封入されていたCPUのレビューは、後日改めてお伝えする予定である。楽しみにしていてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー