既報の通り、Intelは米国時間の10月20日、「第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)」のハイエンドデスクトップ向け製品を発売する。
同社では一部のメディアを対象に「Core i9-13900K」(Pコア8基16スレッド/3GHz〜5.8GHz+Eコア16基16スレッド/2.2GHz〜4.3GHz)と「Core i5-13600K」(Pコア6基12スレッド/3.5GHz〜5.1GHz+Eコア8基8スレッド/2.6GHz〜3.9GHz)からなる先行レビューキットを提供している。
先日、ITmedia PC USER宛にそのレビューキットが到着したので、その“中身”を簡単に紹介する。
レビューキットが入っている化粧箱は光沢仕上げで、Intelロゴの左上に第13世代Coreプロセッサのものとおぼしき「ダイ(鋳型)」のイメージが印刷されている。
ただ、このイメージをよく見ると、ダイの右側に来るべきパフォーマンスコア(Pコア)が見切れている。「まずは最大4ユニットになった高効率コア(Eコア)を見て!!」ということなのだろうか……?
化粧箱を開封すると、ようやくダイの“全貌”が明らかとなる。上ぶた側にダイの左方、CPU本体と記念品が封入されている側にダイの右方が印刷されており、「これがCPUの中にギュッと入っているのか……」と感慨を与えてくれる。
Intelの先行レビューキットには、何らかの“記念品”が一緒に封入されていることが多い。今回は、第13世代Coreプロセッサの現時点におけるラインアップの概要とダイのイメージ図を印刷した「モニュメント」が付属していた。
このような記念品は「何の意味があるのか?」という議論を呼びそうだが、レビュアーにとって、発売に先んじて“正規に”レビュー(テスト)を行った証明となる。そういう意味で“プライスレス”なのだ。
ちなみに記念品にはシリアル番号が刻まれており、ITmedia PC USERに割り当てられたのは(恐らく)全世界で962セットあるレビューキットのうちの「474番」だった。
レビューキットのCPUは、通常とは異なるコンパクトなパッケージに封入されている。先述の通り、今回は最上位モデルであるCore i9-13900Kと(現在のラインアップでは)エントリーモデルであるCore i5-13600Kが別々に封入されていた。
CPUの先行レビューキットは「最上位」と「エントリー」、「最上位」と「真ん中」あるいは「最上位」「真ん中」「エントリー」というセット内容になることが多いのだが、今回は「最上位」と「エントリー」というセットである。
同じCPUソケット(LGA 1700)を使っているということもあって、第13世代Coreプロセッサの外観は第12世代Coreプロセッサのそれと大きく変わらない。今後発売される「Intel Z790チップセット」を搭載するものを含めて、マザーボードは原則として第12世代Coreプロセッサと第13世代Coreプロセッサで“共用”できる。
ただし、既存のIntel 600シリーズを搭載するマザーボードで第13世代Coreプロセッサを利用する場合、事前にUEFI(BIOS)の更新が必要な場合があるので注意したい。
レビューキットに封入されていたCPUのレビューは、後日改めてお伝えする予定である。楽しみにしていてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.