では、まとめていきましょう。まずは製品としてのまとめから。
といったところですね。
Inspiroy Gianoは、存在自体が貴重な大型板タブの市場で、実用的かつリーズナブルな選択肢を提供してくれる有力な機種です。HUIONの現行世代のペンは、多くの場面で妥協を強いられることなく製作を進めることができます。また、実用的な無線接続と長時間もつバッテリーは、趣味などの手軽な用途でも運用性の良さに貢献します。
一方で、ペンの性能やドライバの機能、全体的な完成度では競合に一歩劣っています。
海外メーカーのタブレット製品は基本的にコスパが優れていますが、板タブは絶対的な価格差が液タブほどはありません。自分なら(本機を選ばないといけない明確な理由があるのでなければ)ちょっとした効率や品質の妥協と、それによる集中切れに何年も付き合い続けるぐらいならば、本機の費用に2万いくらかを足してIntuos Pro Largeを買う判断をすると思います。
逆に言えば、もう少し進歩すれば、手軽なクラスの製品以外にも、業務に使うレベルの本格的な機種で優位に立てるかもしれません。これも楽しみに待ちたいと思います。
次に、板タブを今後も使っていきたいかについてです。
使いたいけど常時ではない、というのが正直な思いです。疲労の軽減と作業効率の両取りなら、線画だけ液タブ、残りは板タブ、というのが1つのスイートスポットになりそうですね。
それ以上は分からないです……だれか……健康にやさしい液タブを作ってくれ……。
……それってもしかして、以前買って今も使っているのに、上げ下げするのを忘れ去っていた「FLEXISPOT」のスタンディングデスクのことでは!? いやー、すっかり忘れていました。
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