タッチタイピングを習熟させたい人こそ無刻印モデルがお勧め ストイックな「HHKB」無刻印モデルに初挑戦!機能美を堪能できる!(1/2 ページ)

» 2022年11月14日 18時00分 公開
[石井徹ITmedia]

 PFUの高級キーボード「HHKB(Happy Hacking Keyboard)」は、25年前に誕生したロングセラーだ。現行の最新モデル「HHKB Professional HYBRID Type-S」の静音タイプは直販価格3万6850円(税込み)とキーボードとしては高価だが、根強いファンに支えられて販売が続けられてきた。

 かくいう筆者も、HHKBの愛用者の一人である。充電/接続端子がUSB Type-Cになった「HHKB Professional HYBRID Type-S」を約2年間、メイン機のキーボードとして使い続けている。そんな筆者が今回、“憧れの”同キーボードの無刻印モデル(日本語配列)に挑戦する。

HHKB HHKB Professional HYBRID Type-Sの「無刻印モデル」(日本語配列)

コンパクトかつ合理的、それが「HHKB」の魅力

 HHKBはまるでミニマリストが作ったキーボードのようだ。一般的な日本語配列のキーボードが106キーまたは109キーあるのに対して、日本語配列のHHKBのキーは69個と少ない。テンキーを省略し、Page Up/Page Downキーなどの操作キーの多くをFnキーとのコンビネーションとすることで、フットプリントを大幅に削減している。

 この配列で特徴的なのは、Ctrlキーが左Shiftキーの上、A列の左端にあることだ。使い始めの頃、筆者はこの配置に若干面食らった。しかし、すぐにその合理性に気付いた。Ctrlキーを含むキーボードショートカットを打つとき、左手小指の移動距離を大幅に縮めることができるのだ。

 通常はCtrlキーがあるキーボード左下の位置には、Fnキーが置かれている。このFnキーはHHKBにとって重要な存在で、かな変換を行う「Fn+7」など、Fnキーともう1つのキーの組み合わせで、Page Up/Page DownやHome/End、ミュージック(Macで使う場合)など、各種操作キーを代用できる。

 さらに、Bluetooth対応のHHKBでは「Fn+Ctrl+数字キー」のキー操作で、4台までのBluetoothデバイスと1台のUSB接続デバイスを切り替える操作も可能だ。

HHKB 少ないキーを効率良く入力できる配列となっている

 キー入力の快適さもHHKBの魅力だ。キーを軽くなぞっても、グッと押し込んでもきちんとキーが入力される。タイプ音はカタカタと軽快で、指にしっかりとした感触が帰ってくる。

 また、メンテナンス性が良く、耐久力が高いという特徴も見逃せない。HHKBは静電容量無接点方式という、機械的な接点が無い構造を採用しており、持ち歩いたりして多少荒っぽく使ってもなかなか壊れない。キーボードを長期間使うとたまるホコリについても、キーキャップを全て外して手入れできるため、長く使い続けることができる。人によっては同じキーボードを10年使い続けている人もいるという。

 HHKBをPFUと共同開発した東京大学の和田英一名誉教授は、キーボードを「馬の鞍」に例えている。鞍は馬と人をつなぐインタフェースであり、身体になじむ鞍は、馬を乗り換えたとしても使い続けるものだという。この例えは、HHKBのコンセプトを的確に表している。使っていくうちに身体に自然となじみ、コンピュータでの入力作業をより軽やかに行えるようになる、そんなキーボードがHHKBだ。

HHKB HHKBの背面。ディップスイッチの切り替えについての説明が端的に記載されている
HHKB スタンドを内蔵し、3段階の高さで固定できる
HHKB 電源は入手性の良い単三形乾電池2本。USB Type-Cケーブルの有線接続では、バスパワーでの駆動も可能
HHKB 付属のキーリムーバーを使って、キートップを引き抜いて掃除できる。別売の無刻印キーを装着するときもこの手順で行う
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