タッチタイピングを習熟させたい人こそ無刻印モデルがお勧め ストイックな「HHKB」無刻印モデルに初挑戦!機能美を堪能できる!(2/2 ページ)

» 2022年11月14日 18時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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とにかく映える「無刻印モデル」

 HHKBには「無刻印モデル」が存在する。タッチタイピングに習熟した中級〜上級者向けの製品で、無刻印と名乗るだけあり、キートップの印字は一切無い。カラーバリエーションはオーソドックスな「白」、シックな「墨」、そして10月末に発売された「雪」の3色があるが、今回は「墨」モデルで無刻印に挑戦してみた。

HHKB 手前が「墨」モデルの通常版で、奥が無刻印モデル。刻印は目立たないよう印刷されているが、無刻印モデルに慣れるとこれでも情報過多に見えてしまう
HHKB キー側面を含めて印字は一切無い。ただし、フレーム上部の「HHKB Professional HYBRID」と「Type-S」のロゴは印刷されている

 印字がなくなるだけで、ここまでスタイリッシュになるのか――箱を空けてキーボードと対面したとき、まず感心してしまった。愛用している刻印ありのHHKBを改めて見てみると、キートップの「A」や「Q」や「1」といった印字だけでなく、さまざまな文字や記号が印刷されていることに気付く。それらを一切取り払った無刻印の“墨”モデルは、秩序だって並ぶキーの機能美が引き立つ。そのたたずまいからは、机の“トレードマーク”となり得る存在感をただよわせている。

HHKB コンパクトだが、デスク上での存在感は抜群だ

タッチタイピングを習熟させたい人こそ無刻印モデルがお勧め?

 「無刻印モデルは使いづらいのでは?」と思う読者も当然いるだろう。筆者の場合、移行のハードルはそこまで高くなかった。あらかじめHHKBのタッチタイピングに慣れていたため、ほとんどの文字は無刻印モデルでもすんなりと打てるようになった。一部の記号、例えば「(」や「|」を入力してしまうなど、若干迷うこともあったが、1週間も使っていると、どのキーとどの記号が対応しているかは手が覚えている状態になった。タッチタイピングをより習熟させることができたということだろう。

 「HHKBは未経験だけど、無刻印モデルを使ってみたい」という人は、まずはHHKBを購入した上で、無刻印の「キートップセット」を追加で購入するのがオススメだ。刻印を見ないと打てない記号は元のキーをそのまま使い、問題なく打鍵できるキーから無刻印に交換していくと、いつの間にか全てのキーが無刻印になっていくのではないだろうか。タッチタイピングを習熟させたいという人こそ、無刻印モデルを試してみてほしい。

 次回は、HHKBを“自分のくら”として使い倒す上でぜひ設定しておきたい「キーマップ変更ツール」を紹介する。

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