ソニーは12月1日、約27型のゲーミング液晶ディスプレイ「INZONE M3」を発売する。税込みの想定販売価格は8万6000円前後を見込んでいる。
INZONE M3(キーボード、マウス、マウスパッドは別売)
INZONE M3は、ソニーのゲーミングブランド「INZONE」から発売される液晶ディスプレイの第2弾となる。第1弾で発売済みの「INZONE M9」とボディーは共通で、液晶パネル回りの仕様が異なる。
液晶パネルのスペックは以下の通りとなっている。なお、出荷時にカラーキャリブレーションも行われる。
- パネル方式:IPS
- 表面加工:ノングレア(非光沢)
- 最大解像度:フルHD(1920×1080ピクセル)
- リフレッシュレート:24Hz〜240Hz
- 応答速度:最短1ミリ秒(高速モード)
- バックライト:エッジ型LED
- ピーク輝度:400ニト
- コントラスト比:1000対1(標準)
- 表示色:約10億7000色(DCI-P3色域を99%カバー)
- HDR表示:対応(DisplayHDR 400)
- 表示同期技術:VESA AdaptiveSync、NVIDIA G-SYNC対応
INZONE M9が「4K対応のRPGをキレイな映像で落ち着いてプレイできるようなチューニング」(担当者)になっているのに対して、M3は「FPS(一人称視点のシューティング)ゲームのプレイに最適な仕様」(同)となっている。
INZONE M3は解像度をフルHDに抑え、リフレッシュレートを最大240Hzとすることでフレームレートが“命”ともいえるFPSゲームに最適な仕様となっている
それに対して、先行して発売されたINZONE M9は、直下型LEDバックライトするなど映像美を重視したチューニングとされている
入出力ポート類は以下の通りで、INZONE M9と同様だ。
- HDMI 2.1入力端子×2(可変ビットレート対応)
- DisplayPort 1.4入力端子×1
- USB Type-C端子×1(DisplayPort 1.4入力+USBアップストリーム)
- USB Type-B端子×1(アップストリーム)
- USB Type-A端子×3(ダウンストリーム)
- 3.5mmヘッドフォン端子×1
PlayStation 5と接続した場合は付加機能として「オートHDRトーンマッピング」と「コンテンツ連動画質モード」も利用できる。
USBのダウンストリーム端子は、自動的に接続先デバイス(ホスト)を切り替える「オートKVMスイッチ」にも対応している。スピーカーは2W出力のものを2基搭載している(ステレオ構成)。
背面のポート類の構成はINZONE M9と変わらない
ボディーサイズは、スタンド装着時が約61.5(幅)×47.9(高さ)×24.8(奥行き)cm、スタンド非装着時が約61.5(幅)×36.3(高さ)×7.3(奥行き)cmとなる。付属のスタンドは画面のチルトと高さ調整に対応する。消費電力は103Wだ。
付属のスタンドは、キーボードやマウスを液晶下部にしまっておくこともできる形状になっている
電源は外部のACアダプターから確保する。INZONE M9のもの(左)と比べると、INZONE M3のACアダプター(右)は必要な電力が少ない分コンパクトになっている
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