また、ディスプレイを開いた際に目が行くのはテンキーレスのキーボードだ。一般的な15.6型以上のノートPCではテンキー付きが多い。一方、15.6型でも昨今の狭額縁モデルではテンキーを搭載すると、いくつかのキーのピッチが狭くなっていることもある。
テンキーレスの本製品は、FnキーやWindowsキー、左右のCtrlキー、Altキー、そしてカーソルキーまでも通常のキーピッチが確保され、キートップも約18.7×18.7mmと正方になっている。また、HomeやEndなどのキーも右部分に独立してレイアウトと、こういった部分は非常に快適に感じた。
このキーボードは配列以外のスペックもゲーミングノートPC仕様であり、4ゾーンのRGB LEDバックライト制御や、26キーロールオーバー、アンチゴースト対応などが挙げられている。ゲーミングノートPCを購入しても、キーボードに満足できずUSB外付けキーボードを使うユーザーが多いと思われるが、本製品については約1.5mmのキーストロークを確保しており、本体キーボードでも十分に満足のいくものとなっている。
パームレスト部にあるタッチパッドも比較的サイズが大きい。タッチパッドは大きなものほど使いやすいということもあるので、ここにも注目したい。また、パームレスト右下には表面処理による刻印があり、ゲーミングノートPCらしさを主張している。
インタフェースでは、ゲーミングに必須の有線LAN、現在のIntel CPU搭載ノートPCでは定番のThunderbolt 4(USB4)などを搭載する。映像出力はThunderbolt 4(DisplayPort Alternate Mode)とHDMI出力端子が利用できる。また、ゲーミングマウスの接続など、USB Type-Aも3ポート(左1:右2)あるので快適だ。加えて、最近の製品では省かれがちなSDカードスロットも搭載している。
無線機能はWi-Fi 6Eの無線LANとBluetooth 5.3をサポートしている。ゲーマーの多くは確実性の高い有線LANを利用すると思われるが、屋内で場所を移動しての利用や、有線LANの配線が難しい場所での利用では高速なWi-Fi 6Eが便利だろう。
なお、本稿執筆時点では「現在対応に向けて準備を進めている」とのことでWi-Fi 6Eでの利用はまだお預けとなる。
ACアダプターは280Wのものが付属する。「7」グレードのCPUとGPUの組み合わせなのでこのくらいの出力は必要だろう。ゲーミングノートPCにありがちなビッグサイズではあるが、少しスリムに設計されており、“弁当箱”とやゆされていた昔のゲーミングノートPCのものよりはコンパクトで、持ち運びやすくはなっている。
続いて、ベンチマークテストで本機の実力を見ていこう。
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