内部スペックは冒頭でまとめているが、CPUのCore i7-12700Hは14コア20スレッドで動作し、最大クロックも4.7GHzと高い。マルチスレッドでもシングルスレッドでも高いパフォーマンスを発揮してくれる。GPUとしてIntel Xe Graphicsも備えており、本製品ではバッテリー駆動時など低負荷な際にこちらに切り換わる。
メモリはDDR5-4800で、容量は16GB(8GB×2)だ。このメモリスペックは同社直販モデルの製品は全て共通になっている。最低でも16GB搭載しており、ゲームでもメモリ不足になる機会は少なく、普段使いでも複数アプリケーションの同時起動などで効果を発揮する。また、SO-DIMMスロットを採用しているので、最大32GBまで換装可能だ。
メインのGPUはGeForce RTX 3070 Laptop GPUだ。最上位GPUではないが、もちろんハイエンドGPUであり、グラフィックスメインのタイトルなら高画質で60fps、eスポーツタイトルでは最高画質で120fps超といったところを狙っていける。
グラフィックスメモリはGDDR6で8GBを搭載する。8GBに収まるあたりの解像度、画質設定の想定ということになる。その意味では、本製品の2560×1440ピクセルパネル採用はマッチしているといえるだろう。
ストレージは1TBのM.2 NVMe SSDを内蔵する。PCI Express 4.0 x4接続の高速モデルで、評価機で計測した際の転送速度はシーケンシャルリードで毎秒6.9GB、同ライトで毎秒5.3GBだった。なお、本体にはもう1基、空きのM.2スロットがあるとされている。
それでは、評価機を使ってパフォーマンスを見てみよう。まずは主要なベンチマークソフトのスコアから紹介していく。
CINEBENCH R23のスコアは、CPU(Multi Core)が1万5209pts、CPU(Single Core)が1798ptsだった。モバイル向け第12世代Coreとしては最上位ではないCore i7-12700Hだが、14コア20スレッドだけあってマルチスレッド性能は非常に高い。
ゲーミングはもちろん、映像編集でのソフトウェアエンコード、3DレンダリングなどCPU性能が速度に直結する用途で快適さが得られるだろう。また、シングルスレッド性能も第11世代と比べて向上している。
システム性能を測るPCMark 10では、Overallが7493。Essentialsが1万560、Productivityが9814、Digital Content Creationが1万1016と、どれも非常に高いスコアだ。基本的にどの用途でも高い性能を得られる。
3DMarkでは、Fire Strikeが2万4329、Time Spyが1万1671というスコアだ。Time Spyで1万点を超えているので、“魅せる”グラフィックスのタイトルでも高画質を狙える。
3DMarkのテスト結果 | |
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Time Spy | 1万1671 |
Fire Strike | 2万4329 |
Night Raid | 4万9183 |
Wild Life | 6万6308 |
最後に、ゲームタイトルベースのテストを行った。
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