近接センサーなどギミック満載! 有機EL採用の13.3型モバイルディスプレイ「ZenScreen OLED MQ13AH」を試すモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

» 2022年12月09日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 ASUS JAPANの「ZenScreen OLED MQ13AH」は、有機ELを採用した13.3型のモバイルディスプレイだ。DCI-P3の色域を100%カバーし、さらにDelta E≦2の色差に対応するなど、色調の再現性を重視していることに加えて、モバイルディスプレイには珍しい近接センサーを搭載、さらにフードとして使える外箱が付属するなど、一風変わった特徴を持つ製品だ。

 今回はメーカーから借用した機材を用いて、一般的な13.3型のモバイルディスプレイと比較した場合の本製品の特徴を紹介する。

MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL ASUS JAPANの13.3型モバイルディスプレイ「ZenScreen OLED MQ13AH」。ボディーサイズは約308.20(幅)×197.10(奥行き)×8.95(厚さ)mmだ

色再現性を重視したユニークなモバイルディスプレイ

 まずは基本的な仕様をざっと見ていこう。画面サイズは13.3型で、解像度はフルHD(1920×1080)、視野角は水平/垂直ともに178度、最大輝度は400ニト、応答速度は1msとなる。タッチ操作には非対応で、画面はグレア仕上げとなっている。

 パネルは有機ELを採用しており、前述のようにDCI-P3の色域を100%カバー、さらにDelta E≦2の色差に対応するなど、色調の再現性を重視していることが大きな特徴だ。モバイルディスプレイでありながら、クリエイティブ用途にも向いた製品と言える。コントラスト比もHDRオン時は100万:1と高い。

 接続方法は、HDMIとUSB Type-Cの2通りをサポートする。USB Type-Cポートは本体の両側面にそれぞれ搭載されているので、配線の都合に応じてどちらにケーブルを接続してもかまわない。

 さらに本体には近接センサーが内蔵されており、未使用時にディスプレイの輝度を下げて消費電力を低減できる。ノートPCやデスクトップ用のディスプレイにはある機能だが、モバイルディスプレイで搭載するのは珍しく、本製品の機能の豊富さを象徴している。本製品は有機ELを採用することから、焼付き防止の意味合いもあるのだろう。

MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 正面。ASUSのロゴが目立つ。右下にある2つの丸穴は近接センサーだ
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 背面。カバーがスタンドを兼ねる構造で、組み立て方は複数ある(詳しくは後述)
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 左側面にUSB Type-Cポートを2基備える。一方は給電専用ポートだ
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 右側面にもUSB Type-Cポートが用意される。HDMIポートもこちら側にある
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 背面。モバイルディスプレイによく見られる段差のあるデザインだ
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 本体裏目下部にあるネジ穴には三脚などを取り付けられる

付属のスタンドを使ってさまざまな設置が可能

 ボディーはモバイルディスプレイによくある、背面に段差のある構造で、保護カバーを兼ねた付属のスタンド(スマートケース)を使って立てる形だ。このスタンドは複数の組み立て方に対応しており、本製品に取り付けた際に、わずかに宙に浮いた状態にすることも可能だ。視線をやや高くすることで、より自然な姿勢で作業できるのは利点だ。

 ただし、これら複数パターンの組み立て方はかなり分かりづらく、慣れないとなかなか覚えられないのはややマイナスだ。組み立て方の解説手順が、スタンドの見えない面にシールなどで貼られているとよかったかもしれない。

 この他、本製品は背面に三脚を取り付け可能な穴も搭載されていたりと、設置の自由度は極めて高い。

MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL モバイルディスプレイ本体(左)と、カバー兼用スタンド(右)
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL カバーで覆ったところ。側面および裏面の下3分の1は露出した状態になる
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL カバーはあくまで画面を覆うためのものだと考えておいた方がよい
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 画面を覆っていたカバーを背面に一周させて折りたたみ、マグネットで吸着させるとスタンドになる
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 立て方その1。最も垂直に近い角度になる
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 立て方その2。本体が若干持ち上がった状態になる
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 立て方その3。通常利用では、これが最も角度の付いた状態になる
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 立て方その4。手元に置く場合には、こういった立て方もありだ
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL カバー左側の折り目に沿って内側に曲げると……
MQ13AH ASUS JAPAN モバイルディスプレイ 有機EL 角度をつけた状態で垂直に立てることもできる

 続いて、パッケージを確認してみよう。

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