1月21日に3万円台で登場した「Radeon RX 6500 XT」搭載カードを皮切りに、Radeonシリーズも上半期に複数の新GPUを投入している。
4月にはRX 6000シリーズのローエンドとなる「Radeon RX 6400」を搭載したカードが2万6000円弱から2万9000円弱で各ショップに入荷し、GeForce GTX 1650カードの対抗馬として一定の存在感を放った。
翌5月には、シリーズハイエンドの「Radeon RX 6950 XT」と同時に、「Radeon RX 6750 XT」と「Radeon RX 6550 XT」も登場して、一気にラインアップを増やしている。搭載カードの初回価格は順に18万6000円弱〜22万4000円前後、9万6000円前後〜10万7000円弱、6万7000円前後〜7万5000円前後だった。
ただ、ハイエンドクラスに関しては「Radeon好きな方が買っていくという、まぁいつもの感じです」(某ショップ)との声が聞かれるように、GeForce一強の空気を打破するには至っていない。
その状況が大きく変わったのは、12月の中旬に差しかかった頃だ。12月16日に新世代のハイエンドGPU「Radeon RX 7900 XTX」と、「Radeon RX 7900 XT」を搭載するカードが一斉に売り出された。初回の価格は順に18万円〜19万円弱と15万6000円前後〜17万7000円前後となる。
上位のRX 7900 XTX搭載カードを中心に各ショップで初回から好調に売れており、年末の現在も品薄傾向が続いている。
TSUKUMO eX.が「今回はRadeon好きな人だけという感じはなく、ハイエンドクラスの現実的な選択肢として捉えている人が多い印象です」と語る通り、GeForceと比較検討して購入するユーザーが多い様子だ。前述の、ポッカリと空いた「10万円台で買えるハイエンド」のニーズにしっかりと応えている。
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