「Intel Arc A380」は「ストリートファイターV」をプレイするのに十分な性能なのか(1/6 ページ)

» 2022年10月20日 11時00分 公開
[西川善司ITmedia]

 2022年3月30日、Intelは単体GPU「Intel Arc A」シリーズを発表した。

 このIntel Arcは、同社が2020年に発表した「Iris Xe MAX Graphics 」の後継版的な位置付けのGPUになる。ちなみにIris Xe MAX Graphicsは、同社がIntel 740(i740)をリリースした1998年以来、22年ぶりにリリースされた単体GPU(Discrete GPU)ということで話題になった。

 このIntel Arcシリーズは、もともとはノートPC向け単体GPUとしてリリースされたものだが、2022年夏には、デスクトップPC向け版もリリースされ、一部のメーカーから、Intel Arc搭載ゲーミングデスクトップPCも発売されている。

 今回は、このIntel Arcの末っ子モデルである、A380を搭載したゲーミングPCで、いつもの「ストリートファイターV」プレイテストを行っていきたいと思う。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター Intel Arc A380を搭載したマウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune PL-B-A380」

Intel Arc A380の位置付け

 今回の記事執筆にあたっては、マウスコンピューターから発売されている、Intel Arc A380 Graphics搭載ゲーミングPC「G-Tune PL-B-A380」をお借りした。

 本稿掲載時の販売価格は15万9800円(税込み/送料別、以下同様)の製品で、標準構成ではCPUにIntel 第12世代CoreプロセッサのCore i5-124000、GPUにIntel Arc A380(グラフィックスメモリは6GB)、メモリはDDR4 16GB(8GB×2)、ストレージはNVMe SSD 512GBといったスペックだ。ボディーは背の低いミニタワー形状(Mini-ITX仕様)で重量は約6.8kgとなる。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター G-Tune PL-B-A380に採用されたグラフィックスカード。6GBのGDDR6メモリとIntel Arc A380 Graphicsを搭載する

 なお、兄弟モデルとして、クリエイター向けPCの「DAIV Z3-A380」も22万9900円で発売中だ。こちらは、上位モデルのCPUを搭載し、メモリ容量も32GBに増量され、ボディーもATX用のミドルタワーになっているのが特徴となる。

 まずは、本連載では初登場となるArcシリーズにまつわる基礎知識と、その末っ子モデルA380の素性を整理しておこう。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター こちらはクリエイター向けの「DAIV Z3-A380」。Intel Arc A380 Graphicsを搭載している

 ArcシリーズのGPUは、CPUのCoreプロセッサのようにArc 3/5/7というグレード名が与えられており、3がエントリークラス、5がミドルクラス、7がハイエンドクラスに対応する。

 最初に投入されたArc 3シリーズは,「CPUの統合グラフィックス機能(以下、統合GPU)よりも上位のゲーム体験が楽しめる」というコンセプトの「Enhanced Gaming」(拡張ゲーミング)を提供するGPUと説明されている。

 中堅クラスのArc 5は「多様なゲームを満足いく品質でプレイできる」ことをコンセプトにした「Advanced Gaming」(先進ゲーミング)を提供するGPUとのこと。

 最上位のArc 7は「高品位なゲーム体験が楽しめる」ゲーマー向けデスクトップPCに迫る性能を提供する「High Performance Gaming」(ハイパフォーマンスゲーミング)クラスのGPUだという。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター Arcシリーズは製品としては3/5/7の3モデルが存在する(画像はモバイル版)
G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター 現状、GPUとしてはこの2つが存在している

 今回の評価機に採用されているA380は、Arc 3シリーズのエントリークラスのGPUとなり、GPUダイとしては「ACM-G11」が採用されている。Intel製GPUではあるが、製造プロセスはTSMCの6nmを採用しており、トランジスタ数は約72億、ダイサイズは157平方mmだ。チップ規模的にはAMDで言うと、それぞれ54億、107平方mmのRadeon RX 6500XT(Navi 24)をちょっと下回るというイメージだ。

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