「Intel Arc A380」は「ストリートファイターV」をプレイするのに十分な性能なのか(3/6 ページ)

» 2022年10月20日 11時00分 公開
[西川善司ITmedia]

ベンチマークテストを実行してみた

 まず実行してみたのは、おなじみ「ストリートファイターVベンチマークテスト」だ。

 測定時の設定は、「画面品質」設定を「最高」、解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)設定として計測したのが下記になる。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター 「ストリートファイターVベンチマークテスト」の結果。60.00fpsに常時、張り付いた状態で完走し、「PERFECT」判定となった

 結果は、「PERFECT」判定だった。テスト開始後、最初から最後まで60.00fpsを維持し、満足の行く結果となった。

 比較参考用に、「ファイナルファンタジーXVベンチマーク」(FFXVベンチ)、「3DMARK」の「DirectX Raytracing機能テスト」も実行した。

 FFXVベンチは、グラフィックス負荷が高めの定番ゲーム系ベンチマークだが、解像度をフルHD設定として、Graphics設定「標準」の結果が「普通」(4405)、Graphics設定「高品質」の結果が「やや重い」(2677)となった。

 上で引き合いに出した、AMD Radeon RX 6400のGraphics設定「標準」測定の結果がだいたい4000〜5000前後なのでスコア的には近しく、エントリークラスGPUとしては妥当というか、予想通りの結果だといえる。

 ちなみに、本連載スタート時に作成した「5万台の予算でストリートファイターVが快適にプレイできるゲーミングPCを自作する企画」(以下、5万円台スト5PC)で採用したAMD Radeon RX 570(グラフィックスメモリは4GB)では、Graphics設定「標準」の測定結果が3700前後だった。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター FFXVベンチでフルHD、Graphics設定「標準」での測定結果
G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター FFXVベンチでフルHD、Graphics「高品質」での測定結果

 3DMarkの「DirectX Raytracing機能テスト」は、そのGPUのレイトレーシング性能を計測するものだ。前述したようにArc A380は、レイトレーシングユニットが搭載されており、そちらの性能計測の目的で実行してみたところ、結果は8.28fpsだった。

 ちなみに、AMD Radeon RX 6500が5fps前後、AMD Radeon RX 6600が10fps前後なので、Arc A380の8.28fpsは予想よりも優秀な結果となった。ただし、絶対的なスコア値としてはそれほど高くもないので、レイトレーシング技術対応ゲームを快適にプレイできるほどの性能はなさそうである。

G-Tune PL-B-A380 Intel Arc マウスコンピューター 3DMarkの「DirectX Raytracing機能テスト」の結果

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