まず実行してみたのは、おなじみ「ストリートファイターVベンチマークテスト」だ。
測定時の設定は、「画面品質」設定を「最高」、解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)設定として計測したのが下記になる。
結果は、「PERFECT」判定だった。テスト開始後、最初から最後まで60.00fpsを維持し、満足の行く結果となった。
比較参考用に、「ファイナルファンタジーXVベンチマーク」(FFXVベンチ)、「3DMARK」の「DirectX Raytracing機能テスト」も実行した。
FFXVベンチは、グラフィックス負荷が高めの定番ゲーム系ベンチマークだが、解像度をフルHD設定として、Graphics設定「標準」の結果が「普通」(4405)、Graphics設定「高品質」の結果が「やや重い」(2677)となった。
上で引き合いに出した、AMD Radeon RX 6400のGraphics設定「標準」測定の結果がだいたい4000〜5000前後なのでスコア的には近しく、エントリークラスGPUとしては妥当というか、予想通りの結果だといえる。
ちなみに、本連載スタート時に作成した「5万台の予算でストリートファイターVが快適にプレイできるゲーミングPCを自作する企画」(以下、5万円台スト5PC)で採用したAMD Radeon RX 570(グラフィックスメモリは4GB)では、Graphics設定「標準」の測定結果が3700前後だった。
3DMarkの「DirectX Raytracing機能テスト」は、そのGPUのレイトレーシング性能を計測するものだ。前述したようにArc A380は、レイトレーシングユニットが搭載されており、そちらの性能計測の目的で実行してみたところ、結果は8.28fpsだった。
ちなみに、AMD Radeon RX 6500が5fps前後、AMD Radeon RX 6600が10fps前後なので、Arc A380の8.28fpsは予想よりも優秀な結果となった。ただし、絶対的なスコア値としてはそれほど高くもないので、レイトレーシング技術対応ゲームを快適にプレイできるほどの性能はなさそうである。
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