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IE11を完全に終わらせるためにWindowsフロントライン(2/2 ページ)

» 2023年01月05日 12時00分 公開
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IE11排除への道

 現状、どのようなユーザー層がIE11を利用しているかという点だが、個人にしろ法人にしろIE利用が前提のアプリケーションやWebサービスが存在し、そのために継続利用しているというのが大多数だと考えている。

 現在サポートが継続されている“一般的な”OSで、IEが標準ブラウザだったのはWindows 8.1だけなので、惰性で使っているという層はOS自体が既にサポート切れという可能性が高い。Webサービスを提供する側も、既にサポートが終了していたり、ユーザーの母数が極小というプラットフォームに向けて継続的な対応を約束したりするのは負担でしかなく、ページをまともに表示できているかもはや怪しい状況と考える。

 例えば、StatCounterのデータでは日本国内のデスクトップ向けブラウザでIEは1.35%のシェアを獲得しているが、これがどこまでメインブラウザとしての利用実態を反映しているかは不明だ。

2022年11月末時点での日本国内のデスクトップ向けブラウザでIEのシェアは1.35%となっている 2022年11月末時点での日本国内のデスクトップ向けブラウザでIEのシェアは1.35%となっている(出典:StatCounter)

 もし惰性でIE利用を継続しているユーザーだったとして、Microsoftではじわじわと追い詰めてEdgeを含む、より“モダンな”ブラウザへと誘導する施策を続けている。例えば、2021年8月にはMicrosoft 365のサービスへのIE11ならびに古いバージョンのEdge(ChromiumベースではないEdge Legacy)からのアクセスを遮断しており、既に2020年11月時点で遮断が実行されたMicrosoft Teamsと合わせて、IE11で利用可能なサービスを制限することで告知代わりとしている。

 加えて、2023年1月中旬にはSharePoint OnlineならびにOneDriveへのIE11からのアクセスも遮断することを予告しており、Microsoft自身が身をもってIE11の積極排除に向かっている状態だ。ローカルでアプリケーションを使うだけならともかく、現状で多くのサービスはWebアクセスを前提としており、IE11からのアクセス遮断は少なくとも「このブラウザからインターネットアクセスを行ってはいけない」ということを示す点で大きな意味がある。

 また余談だが、IE8時代に少しだけ話題となった「The Internet Explorer 8 Countdown」のIE11版とも呼べる「IE11 end of support countdown」というWebサイトが存在している。

 URLは「https://death-to-ie11.com」で、IE11絶対許さないマン的なテイストを感じるが、参考リンクの先にさまざまなデータが載っていたりして面白い。このデータの1つによれば、日本におけるIE11のシェアは0.55%とトップ陣と比べると低いものの、世界水準では高いとされている(欧米諸国の5倍程度)。

 いずれにせよ、これら一連の施策で、セキュリティ的にもリスクの高いIE11を惰性で使い続けるユーザーの数が少しでも減少すれば幸いだ。

「IE11 end of support countdown」のサイトはカウントダウンを静かに刻み続ける 「IE11 end of support countdown」のWebサイトでカウントダウンを静かに刻み続ける
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